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二、魔王を倒すにはまず仲間集め!②

ゲイの魔王のための呪いかってほど酷い呪いだな。 「呪いの代わりかどうかわからないけど、王家はそれはそれは美しい宝石のように輝く美形しか生まれないらしいよ」 「……魔王の趣味全開だな」 女ッ気ない城だと、俺が生きにくくて心配だと思っていたがその理論は崩された。 城の橋を渡り終わる頃に、城の門の前に立っている人物が見えて、馬車が停まる。 すると俺たちを連れて来てくれていた兵士たちが一斉に片膝をついて跪いた。 「南の外れの村、ウーケリッバ村の、ブラウン・ヤマダの息子、リカルド・ヤマダをお連れしました」 兵士の一人が大声で伝えると、門の前にいた男がスッと片手をあげる。 「よく来てくれたな。私がサンクチュリア家第一王子、ユージン・セーメセッメ・ノーリバ・リバムリ・ドエスエス・サンクチュリアだ。リバムリの孫、ドエスエスの息子、サンクチュリアの王子と言う意味だ。よろしくな」 金色に輝く長髪を、腰まで伸ばし、俺よりは体格も身長も高いのに、顔は女みたいに綺麗だった。 「……どっちがリカルド?」 馬車から降りた俺たちを見て、その国宝級のイケメンは首を傾げる。 「こいつです」 なんだよ。世界には俺ぐらいのイケメンごろごろしてんのかよ。 イケメンの量産工場や! みたいな某グルメリポーターみたいな変なフレーズが浮かんでしまった。 ヤサグレた俺はリーを王子の前に押しやると、馬車に乗り込む。 王都の男たちがイケメンだったら俺、女子たちに夢を売るヒモ生活ができるか分からねえじゃん。 ああ、超ついてねえなあ。 「そうか。君がリカルドか。そうか」 馬車の外で男同士が見つめあって気持ち悪い。 ナニしてんだか。 「よし。合格だ。美しい。俺と結婚しよう」 「ぶっ」 今、あの長い名前の王子は何を言ってるんだ。 「王家の血と勇者の力が交り合うと、魔力が上がるのだ。さ、すぐに婚礼の儀式に」 「え、俺、恋人が居るので無理です。というか、ゲイは破滅的に無理です」 きっぱりと言ったリーは、『すいません』とお辞儀すると馬車に乗り込む。 「ごめん、グー……。俺、勇者クビになるかも」 「クビってなんだよ。王子の求婚断ったからって勇者の力は消えねえだろ」 「うーん。でもゲイってなんだろ。消えてしまえって思ってしまうんだ。差別じゃないんだよ。なんていうんだろ。俺をそんな目で見る人は消えてしまえって、こう、刻まれた宿命のように、身体が拒絶するんだ」

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