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三、まさか、最初の仲間が魔王だとは。⑪

パチンと魔王が指を鳴らすと、窓や床、そして壁からぬるぬると蛇のようにねっとりと糸を引きながら触手が現れた。 「こちらの触手は、たこの吸盤みたいに吸いついて、エロい」 この世界にもタコがいるんかい。 「そして窓から現れた触手ちゃんは、都合よく服だけ溶かす液体を発射しちゃうし、エロい」 知ってる。服だけシュワワッツって溶けるエロ本、何百回も読んでますから。 「最後に、壁から出てきた触手ちゃんは先端が男根の形で、エロい」 ぎゃあああああ。グロイグロイグロイ。めっちゃエロ本で見たことある一番オーソドックスで定番テンプレートな形じゃんかああああ。 「さあ、乱れる姿をよおく見せてくれ」 「い、いやだあ。無理だああ」 「……怖いのは最初だけだ。俺の作りだす触手はセクハラ専門だから気持ちいいんだ」 ほれほれと、何でもない様な素振りで俺をベッドに押し倒す。 触手はもう数十本はベッドの周りをウロウロしていた。 だが触手に犯されるぐらいなら……。 「ま、魔王のが、いい」 「……パードゥン?」 「魔王の以外いやだ。怖い。触手が初めてとか嫌だ」 嘘泣きでも、女性が泣けば可愛い。 一晩、後ろから抱き締めて寝かせてあげたいぐらい可愛い。 だから俺はそれを実行するだけのことなのだよ。 イヤイヤと首を振る、ベッドに沈みながら乱れる、俺。 魔王だってこんな美少年をそんな鬼畜みたいなことをできるはず、な。 「分かった。俺の指でいいのだな」 鬼畜でした。 「や、その指はちょっと爪が怖いっす」 「俺のハニーは我儘だな」 ハニーではない。 「それではいきなりファイナルウェポン、最終形態建国闇棒でいいのだな」 ぽろんと躊躇なく出して来たファイナルウエポンは、俺が今まで見てきたどのスカイツリーよりもそびえ立っていました。 「慣らさずにいいのか?」 いいわけあるか。死ぬわ。 「そんなの、入らないし、俺が壊れちゃうだろ」 「じゃあ自分で慣らせ」

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