2 / 201

第2話

4年後 現在、明宮高等学校2年。 高校は全寮制だ。 寮では春と郁、真羽と俊が同じ2人部屋でお隣同士。 生理男子になった日から結構経った。 あれから、ずっと郁と春は付き合ったまま。真羽にも彼氏ができて、波輝 俊(なみき すぐる)という。 4人は同じクラスメイト。 夏休み明けのとある日。 焦った顔つきで真羽が郁に話しかけてきた。 「次の3限と4限の体育、水泳やるんだってー!」 「マジで言ってるの?」 「ほんと!」 「道具忘れたのか?」 「違うけど・・・・・」 「そういうわけじゃなくて…ね…?郁」 「真羽も?」 「うん・・・・・ 」 「どうする?ポンする?」 ※郁たちは、タンポンのことをポンと略して言う。 「それしかないね。」 はぁ、っとため息を吐いた真羽に俊が話しかける。 「生理?」 「うん。」 「無理するな?この間みたいに貧血になられたら焦る。」 「大丈夫!多分。」 「お前もだぞ、郁。」 「はーい!」 「郁、入れに行こ!」 「うん。先に行っといて!」 「俊、行くか。」 「あぁ」

ともだちにシェアしよう!