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第7話

「・・・・・んぅ・・・・・」 「起きた?」 「ん。」 目が覚めると隣で春が抱きしめてくれていた。 「おはよ」 「・・・・ぉはよ」 「大丈夫?」 「…今は……全然ない」 「なら良かったな」 春が頭を撫でてくれる 「……春、今何時?」 「えっと・・・・・9時(笑)」 「えっ!?春、ごめん!ご飯まだだよね!?ごめん!」 「気にしなくてもいいよ。どうせ、俺も寝てたし。」 「ほんと?」 「ほんとだって。寝起きだから、頭回ってないのか?俺は郁には嘘つかないだろ?」 「うん。」 「ん。なら、先に風呂入るか。」 「・・・入ってくる」 そう言って気だるそうにモゾモゾと動き始める郁。 「一緒に入るか?」 突然言われ、頷きそうになった。 「えっ・・・・・あ、やめとく」 「生理なってるから?」 「うん・・・・・」 「そんなの今更、気にしないから。」 「わかった。」 「じゃあ、決まり。行くか。」 「ん。」 お風呂場・・・・・ 「・・・・・春、浸からなきゃダメ?」 「ダーメ。」 お風呂に浸かるか浸からないかで、何度目かの「でも」という言葉を繰り返す。 「でも・・・・・」 「体冷えるから。((゛ヘ(・ω・*)オイデッ」 「うぅ」 春に従えずシブシブお風呂につかる 寮のお風呂は以外に広い。 広いと言っても二人で入ると狭い。 「そこで縮こまってないで、ここに来い。」 あぐらで座った膝の上を指さした。 「え、うん。」 「そこのお湯が薄ーく赤くなってる(笑)」 「もうやだ!出る!」 「だーめ。」 顔を赤らめた郁が出ようとすればそう言ってお腹に手を回して出れないようにした。 「もぉー!!離して!」 「まぁまぁ、落ち着けって」 「・・やだ!・・・んっ」 春の髪が郁の肩にスッと触れた 「何、甘い声出してんの?」 「違っ!髪がくすぐったかっただけだから!」 「ふーん。」 そしてカプっと歯型がつかない程度の弱い力で肩を噛んだ。 「ひゃぅ!・・・・・春!!噛まないで!!」 「甘噛みだし。」 「噛むのに変わりない!」 「じゃあ郁の唇、噛みたい。」 「えっ・・・・・」 「嘘っ。キスしたい。」 「・・・・ん・・っ・・・・・」 お風呂場は、音が響く。 キスの音が全体に響いて変な感覚に陥る 「・・・・ハァハァ・・んっ・・・」 「目がトロンとして、頬が赤くなってて、すごいエロい。」 「・・・バカっ」 郁は、顔を隠すようにして春に背中を向けた。 そしてもうひとつも手のひらで隠して・・・・・ 「こっち向いて?」 「このままでもいい!」 「ふーん。そっか。」 数分たって、いつもなら湯船から出る頃。 先に郁が出て、その後春が出る。 でも今日は出るにでれなかった。 「先でないの?」 「あとから出るから、先にでてて」 「ん、わかった。」 春が脱衣場を確認して 郁も湯船から出てシャワーを出した。 頭から少しぬるいお湯をかぶる。 春のキスによって立ち上がった郁のそれは、 なかなかおさまらなかった。 春が脱衣場にいると知りながらの1人オナニー 「・・・・・はっ・・・・・んっ・・・・・ぅ・・・・・」 シャワーの音でかき消されている声 春には聞こえないと思っていた。 「・・・・・んんぅ・・・・・ハァハァ・・・」 床には足から伝って落ちる赤 手のひらからシャワーを通して落ちる白 混ざりあって流れていく。 それをじっと眺めていた 「郁ー?」 「(。゚ω゚) ビクッ!なにー?」 「いや、大丈夫かなー?って。」 「大丈夫!!もう出る!」 「ん。」 慌てて洗い流して出た。 脱衣場と洗面台は、同じ場所にある。 だから、 洗面台を前に髪を乾かしている春がいた。 春はチラッと横目で郁を見て、前を向いた。 急いで服を着る。 「こっち来て。髪乾かしてあげるから。」 「ありがと。」 立ったままドライヤーで春に髪を乾かしてもらう。 優しく髪を撫でるように乾かしていく春。 いつもウトウトしてしまう。 「コラ。寝るなよ。もう少しの我慢な?」 「・・うん・・・(´-`).。oO(」 「・・・・・・・・・・よし!できた。」 「ありがと。」(つ´・ω・)っギュッ 「ヨシヨシ(´・ω・)ノ゙お腹空いた?」 「少しだけ。」 「じゃ、食べるか!」

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