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第9話

郁side 次の日の朝は、昨日の痛みはどこにいったのかぐらいスッキリしていた 今日は土曜 ということで学校はない。 春と郁は朝ごはんを食堂で済ませた 「今日どうすんの?」 「少し遠いけど大型書店に行こうかなって」 「あー、あそこか。」 「うん。春も用事あるんでしょ?部活の代役頼まれたって言ってたし。別についてこなくても大丈夫だよ!体調もいいし!」 「ん。無理だけはするなよ?何かあればすぐ、ケータイ鳴らして。」 「うん!」 それから2時間後。 郁は、大型書店にいた。 「どうしようかな・・・・・読みたかった本6冊まで買っちゃお!」 1時間ほどウロウロと店内を歩いた後6冊を決めて会計へ並んだ。 会計を済ましたところまでは良かった。 お店を出たところで最悪な人物と出くわした。 「あ、郁じゃねぇか!久しぶりー。1人?ならさ、少し付き合えよ」 その男は強引に郁の手をつかみ歩き出す 「奏芽先輩・・・・痛いっ・」 青山奏芽(あおやま かなめ)。 郁にとってこの人は大嫌いな存在だった。 郁と春の中学の先輩で1つ上の学年。 たしか母子家庭だったはず。 現在は隣の市にある高校に通うがこの人は悪いと有名だ。 いつもちがう男子を連れている。 遊びだと称して酷いことをする。 中学から、何かと絡んできて いつも春に助けてもらっていた。 春が、いない今。かなりやばい状況・・・・・。 とっさにケータイを取り出し春に連絡しようとしたが、遮られた。 「どうせ、春呼ぶんだろ?やめとけ。」 「じゃあ、手ぇ離してください!」 「やだ。」 「叫びますよ?」 「それは困るなぁー。」 そう言って自身のカバンから水を取り出し固形物と一緒に口に含んだ。 郁を無理やり上に向かせて口を塞いだ。 「ゃっ・・・・・ぅ・・・・」 精一杯抵抗したら、みぞおちを殴られ口移しで何かを入れられた 呼吸が苦しくなった郁はその何かわからないものを飲み込まなければならない状況となった。 「よし、飲んだな?」ニヤッ 「何を飲ま・・・せた・・・・えっ・・・・から・・・だ・・・・が・・」 「即効性の睡眠薬?」 「な・・・・・ん・・・で・・・・・」 その答えを聞き終わらないうちに意識が途絶えた 「ふっwwwなにして遊んでやろーかな???」

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