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第23話
春side
郁からのメッセージが来て真羽と合流したあと、もう一度俊と電話をして中間地点で落ち合うことになった。
真羽と向かっている途中にメールが入った。
「誰だよこんな時に!」
走りながらスマホのロックを外し内容を確認する。
送り主は先ほどのバド部の主将から。
スルーしようかと思ったが件名に【至急】と書かれていてみないわけにも行かなかった。
『今学校にいるか?すぐに事務室に来い!放送で呼び出しされてたから!!隣の市の高校の奏芽って知ってるだろう?その兄弟から電話がかかってきてるらしい!』
そのメールを見た瞬間今まできた方向を逆には知り始めた。
「ちょっと!春!!!」
「真羽は俊のとこへ行って学校へ戻ってきてくれ!今のこのメール転送するから!」
「えっ!?うーんもう!わかった!」
そう言って深くは聞かず俺も行くはずだった方向へ走り出した。
俺は走りながら先輩に『学校にいない。あと5分くらい』と簡単に送った。多分わかってくれると思う。
学校へ行けば、校門には俺の数学担当の先生がいた。
「あ!室井くん!!早く!」
「すみません!」
靴は無造作に玄関前に脱ぎ、他の先生達も玄関前に集合して急かすように応接間に案内された。
応接には校長や教頭、担任、副担任、生徒指導部の責任者などなどが揃っていた。
ツーっと流れる汗を手で無造作に吹きながら、簡単に今あったことを説明された。
そして次に口を開いたのは校長だった。
「この内容の子は君の同じクラスの冬城郁さんですか?」
「はい。」
「今日あったことを話してください。電話の相手には折り返し電話するように言っていますから。」
「・・保健医は知ってると思うけど、昨日体調崩してて、今日は体調いいからって大型書店に行ったんですよ。俺はここのバド部の大会で行けなくて、けど心配だったからお昼頃に連絡を入れたんですけど返信とかもなくて、不安になって友達に寮と大型書店に行ってもらったけどいなくて。その友達は今学校に向かってきてます。探してもらってる時に郁からメッセージが入って、これなんですけど。」
そう言ってケータイの画面を見せた。
「これは・・・」
「それは郁じゃありません!なりすました人です!!だから俺は今もこうやって探しに行ってたんです。早く電話の相手と話させてください!!お願いします」
俺は今まで生きてきた中でしたことも無い土下座をした。
「郁にもしもの事があったら・・・」
この感情を最後まで言葉に出来ず葉を食いしばる。
「わかりました。話しをしてもらいましょう。あなたは警察に通報した方がいいと思いますか?」
「してください!」
「わかりました。」
その言葉に先生達が一斉に動き出し、俺は事務室の電話で折り返しをした。
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