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第67話

春side 朝のショートホームルームが終わって、真羽と俊、3人で話していた時だった。 真羽が思い出したように「あ!」と言った。 「真羽?」 「なに思い出したんだ?」 「春!」 真羽の勢いに少しだけ身を引いてしまった。 「な、なに?」 「郁との写メ送って!」 「今?」 「そんなわけないでしょ!今日っていうか郁のとこ行くんでしょ?その時でいいから!郁の顔見たいし…」 「あぁ、うんわかった。覚えてたら。」 「覚えといてよ!」 「わかった。」 「絶対だからね!?」 「わかったって!」 忘れないためにケータイのメモに書いておいた。 LINEを開いてみると郁から返事が来てて、眠れたと書いて会って安心した。 「郁から?」 「あぁ、うん。」 返信してから画面を見せる。 「…寝れてなかったのか?」 「うん。電話しながら眠そうだったし。寝れなくて泣いてたし。」 「えっ!?」 「今日は寝れたみたいでよかったよ」 「ほんとだな。」 「あ…今日、郁寮にくるよ?」 「え!嘘!ほんとに!?」 「そうなのか!?」 「今思い出した。陽太さんが郁と来るって言ってた。」 「ほんと?会いたい!少し顔見るだけでもいいから!」 「それぐらいならいいと思うけど。」 「やった!!」 「俺もいいか?」 「あぁ、いいよ。4時半に寮に来てくれるって。」 「放課後なにもないことを祈らなきゃ!!」 「そうだな」 「……あー学校早く終わんないかな。」

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