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第68話

郁side 10分程して、春から返事が来た。 「そっかー、よかったな。安心した!」 なんとなく春が笑ってくれてるような気がして、僕も笑った。 洗濯物を干し終えたお母さんが僕の隣に座って一息ついた。 「どうかした?」 「ううん。」 「そっか。」 そう言いながらお母さんも微笑んだ。 「…お母さん」 「なに?」 「ありがと」 「急にどうしたの?」 「なんとなく」 「そっか。」 お母さんは僕を抱きしめて頭を撫でた。

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