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第72話
郁side
お昼ご飯を食べた後、眠くなってきてお母さんと一緒にお昼寝をすることにした。
13時過ぎから寝始めてちょうど1時間ぐらいで目が覚めた。
そういえば春が来るのに自分の部屋の掃除してないと思って、お母さんたちの寝室の隣にある自分の部屋へ行って、ざっと大まかに片付けを始めた。
本棚を見れば中学の教科書やマンガ、小説が並んでいた。そして小学校の卒業アルバム。その隣には中学の卒業アルバム。
中学の卒業アルバムを取り出して見れば、本当に自分は中学を卒業したのだと改めて感じた。
いろんな行事がある中に春と真羽の3人でピースして写っている写真もあった。
春って本当にかっこよくなったと思う。
絶対学校でモテるんだろうなぁ。
なんて考えていると、お母さんが入ってきた。
「あ、ここにいた。」
「うん、どうかしたの?」
「これから洗濯物取り込んで少ししたら春くんのとこに行くよ?」
「えっ?」
「えって。もう3時だよ?」
「えっ!?」
いつの間にかそんなに時間が経っていたらしい。
「時間見てなかった?」
「うん、全然気にしてなかった」
「そっか。まぁそういうことだから」
「うん、わかった。」
アルバムを閉じて元の場所に仕舞えば、一階に降りて洗濯物を畳むのを手伝った。
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