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第74話
郁side
寮と呼ばれる場所に着けば車から降りる。
すると3つの建物があってキョロキョロとしているとお母さんが「こっちだよ」と手を引いてくれた。
寮の入り口に2年生と書かれた看板?があった。
入り口の少し奥を見れば壁際にずらりとロッカーが並んでいた。
多分そこに靴とかを入れてるんだと思う…。
そんなことを考えていると春が走って来た。
春に抱きつけば抱きしめ返してくれて、心地よかった。
少ししてから真羽の声が聞こえて、真羽に会えると思ってなくて驚いたのと同時に嬉しくて仕方なかった。
真羽の後ろに背が高い春ぐらい?の人が立っていて少し怖くなって後ずさった。
俊かな?と思って自己紹介をすればあっていたみたい。
少し見た目は怖いけど優しい人。
少し真羽と話してから、春と車に乗り込んだ。
寮を出るまで真羽と俊は手を振ってくれて、すごく嬉しかった。
並んで座る春を見れば、「ん?」とこちらを見てくる。春がここにいることが嬉しくて手をぎゅっと握りしめると、反対の手で頭を撫でてくれた。
今日は嬉しいことばかりな気がする。
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