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第95話

春side なんだかんだいろいろあって全員がリビングに集合した。 「で?春は何でここに居るんだよ?」 兄貴が邪魔とでも言うような口調で聞いて来た。 「えっと……郁、真冬と二階の部屋で待ってて。お願い」 「…え?うん、分かった。」 「なんかあったら、すぐ電話でもなんでも良いからしてな?」 「うん。」 郁の頭を撫でて、真冬とともにリビングから追い出した。 「……郁くんと真冬には言えない事?」 「あぁ。……郁の事で。」 「なに、婚約でもした?ってもうしてるのか。」 「親父うるさい。それ言うなら2人いても関係ないし。」 「あ、確かに。てゆうか、春は相変わらずだなー」 「…はぁ。」 「それで?郁くんがどうかしたの?」 母さんが続きを話すように促した。 「……郁、記憶が中学1年のことに戻ってて……」 と言う話から始まって、何があったのか全てを3人に打ち明けた。

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