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第99話

陽太side 「そろそろ帰ってくるかな?」 「そう、だな」 春くんからLINEをもらって、時間的にそろそろだろうと話をした時ちょうど家のインターホンが鳴った。 画面で確認すれば郁をおんぶした春くんがいた。 急いで玄関へ行きドアを開けて家に入れた。 「どうしたの!?とりあえずリビングにおいで。あそこ涼しいから!」 「あ、はい。」 春くんは郁が背中にいるのもあってうまく靴が脱げない感じだった。 郁の靴を脱がして、春くんの脱いだ靴を揃える。 「すみません」 「いいよいいよ。」 春くんたちがリビングにいくのを見送って、洗面所でタオルを濡らしてリビングに行った。 「おかえり…ってどうしたんだい?とりあえず、こっちに郁おろすかい?」 了がソファを指差して春くんに言った。 「郁?大丈夫ー?おろすよ?」 「……んん」 春くんがゆっくりとソファにおろしてパーカーを脱がし横にさせた。 濡れタオルを渡して「春くん郁の汗拭いてあげて?替えの服持ってくるから。」と言った。 郁を無理に外に連れ出させたのがダメだったのかな……。 郁……。

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