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第101話

春side 「…寝れそう?」 部屋に着いて、郁をベッドに寝かせた。 「…はる………」 「ん?」 「…ここ…居てくれる?」 「うん。ずっといるよ?」 「……手…繋いでてくれる?」 「うん、繋いであげる。」 「…ごめん、ね」 「気にしなくていいよ」 目を潤ませた郁が目を閉じると涙がこぼれた。 俺の方に体を横向きにした郁の背中に空いた方の手でトントンと一定のリズムで優しく叩く。 すぐにスゥスゥと寝息を立て始めた。 郁が眠ってしばらくしてトントン叩いていた手をそっと離し、郁の顔を眺めた。 眉間にしわを寄せて眠ってる。 郁に無理させてしまったことへの罪悪感に襲われる。 「ごめん。……無理、させちゃったな…?」 郁が謝る必要は無い。 俺の方が謝らないといけないのに……。 郁のそばに俺がいてもいいのかな……。

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