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第114話
春side
郁が夕方から朝にかけての数時間だけを寮で過ごすようになって、2週間ほど経った。
なんとなく、そんな生活にも慣れてきた。
寮での生活はある程度の事に関していえば、部屋を出ずに周りと合わずに生活はできる。
ただ食事だけは、食堂に行くか、コンビニとかで買ってこないと無い。
郁は大人数で集まるところを嫌う。
だから陽太さんが毎日おかずだけを作って持ってきてくれる。ご飯だけ食堂で毎回もらいに行ってる。1週間過ぎれば、食堂のおばちゃんが俺ら専用のタッパにご飯を入れて渡してくれるようになった。
ほんとに感謝だ。
「春!お帰りなさい」
いつも通り食堂に寄って、ご飯の入ったタッパを貰い部屋に上がってきた。
「ただいま。来るの早かったね。」
「うん、少し早めについた。…今日は肉じゃがだよ?」
「まじか!楽しみっ。」
「うん!!」
陽太さんの料理は結構好きだからこうして毎日食べれるのは凄く嬉しい。
それに郁と食べてるっていうのも、さらに料理を美味しくさせているのかもしれない。
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