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第117話

春side そして… あの出来事からもう少しで二か月を迎えようとしている。 今日は火曜日。 陽太さんがいつものように郁を連れて寮へ来ていた。 「じゃあ、春くんまた明日!」 「はい。陽太さん、気を付けて帰ってくださいね」 「うん、ありがとう!じゃあね!」 郁と陽太さんが去るまで手を振る。 そして郁の手を引いて食堂へ行ってご飯を受け取り、部屋へ戻ってきた。 「ただいま」 「おかえり。ただいまー」 郁がそう言ったので返せば、クスクスと笑いながら「お帰りなさい」と言ってくれた。 「今日、来るの少し遅かったな。なんかあった?」 「え?…あぁ、何も無いよ?」 「そ?ならいいけど。」 「それより春!」 「ん?」 「物理基礎教えて!!」 「物理?」 「うん!」 「ん、いいよ?どこ?」 「ここ…よく分からなくって」 「んー、えーっと……ここは一昨日だったかな?その時使った…この公式!これの応用だから公式を変形してから数字を入れると解けるはずだよ」 「やってみる!」 「ん。お風呂入ってくるからわからない所は飛ばして後でまた聞いて?」 「うん!ありがと」 「どういたしまして」

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