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第127話

春side 朝、郁とわかれて学校へ向かい教室へ一歩踏み入れる。 「春、おはよ!!」 「真羽、俊、おはよ。なんか騒がしいな。テストでもあったっけ?」 「テストは明後日。なんか転校生が来るらしい。」 「しかも!スタイル良くて可愛いんだって!」 「この時期ってなんで?少し遅くないか?」 「確かにー!何かあったんじゃない?」 「まぁ、そうじゃないとこの時期にこないでしょ」 「あははー、スグの言う通り…」 時々、真羽が俊のことをスグと呼ぶ。 この2人、小さな喧嘩はよくするけど仲はいい。 その光景が羨ましいなってなんとなく思った。 「春、どうかした?」 「なんでもないよ」 「そう…郁の調子はどう?」 「だいぶ落ち着いてきたよ。学校も来たいって言ってたし。」 「そうなのか!?」 俊は驚いたか顔をして、真羽は目をキラキラと輝かせた。 「うれしいなー!」 「でも、その…大丈夫なのか?」 「まだ怖いらしい。前に比べたらマシにはなったけど大人数を見たらまだ少しおびえてる。」 「そっかー。そうだよね。」 「でも郁が言い出したんだろ?」 「ああ。俺自身驚いたよ」 「そう思えるだけで、とりあえず第一歩を踏み出せたわけだな。」 「ああ!」 俺は力強くうなずいた。

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