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一、最悪最低な⑫

「利圭……」 僕たちは昨日まで、進路のことや少女漫画のこと、他愛無い会話で盛り上がって楽しかったのに。 「僕はお前たちを絶対に許さない。絶対に、許さない」 歯形に爪を立てながら、呆然としているクソα二人を睨みつけた。 殺してやりたい。目の前から消し去りたい。 死んでしまえ。 利圭を抱きかかえ、教室から逃げようとしたところで意識を手放した。 次に目を覚ますと、沖沼病院の一室。 世界がひっくり返されるような現実が僕たちを襲った。

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