51 / 91
三、免罪符と運命⑪
馬鹿じゃんって煽ると、力がこもった。
先走りで濡れた熱芯を何度も擦って、先端を親指の甲で刺激してきた。何度も刺激してくるだけで、体中が熱くなってきた。
もう少しだ。もう少し、刺激が欲しい。
「胸、舐めろ」
言われたとおりに舐めてくるのが、傑作だ。
だが舌で優しく舐めるだけの愛撫じゃあ、俺はもう満足できない。
「もっと。まだ足りない」
身体の奥がうずうずしてくる。こいつなんか大嫌いなはずなのに、匂いを嗅ぐだけで興奮してくる。
「もっと舐めろってば」
頭の後ろを掴んで胸に押し付けた。男の固い胸に押し付けられて本当だったら興奮しないはずなのに、ズボンの膨らみが大きくなったのが分かる。
だが胸とチンコだけじゃ、足りない。触られてもいないのに、尻が濡れてシーツまで垂れていくのが分かる。
「……セフレになるっていうなら、セックスさせてやる」
「……利圭」
「俺をレイプしろよ、したかったんだろ、レイプ」
もう恋愛なんてできない身体だ。快楽だけでいい。
だからもう全て、忘れさせて。
「はやく。番ならできるんだろ。やれって」
苦し気に眉をよせる生徒会長。迷っている。迷っているけど快楽に負けそうになっている。
俺の興奮した匂いに、負けそうになっているのが面白い。
足を薄く開いて片足を立たせて、、ちんこを握っていた手を愛液で濡れた奥に誘導した。
ぬるぬるに濡れたそこに触れた瞬間、理性が本能に負けたんだろう。悔しそうに眼を閉じるのが分かった。
ともだちにシェアしよう!