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三、免罪符と運命⑪

 馬鹿じゃんって煽ると、力がこもった。  先走りで濡れた熱芯を何度も擦って、先端を親指の甲で刺激してきた。何度も刺激してくるだけで、体中が熱くなってきた。  もう少しだ。もう少し、刺激が欲しい。 「胸、舐めろ」  言われたとおりに舐めてくるのが、傑作だ。 だが舌で優しく舐めるだけの愛撫じゃあ、俺はもう満足できない。 「もっと。まだ足りない」  身体の奥がうずうずしてくる。こいつなんか大嫌いなはずなのに、匂いを嗅ぐだけで興奮してくる。 「もっと舐めろってば」  頭の後ろを掴んで胸に押し付けた。男の固い胸に押し付けられて本当だったら興奮しないはずなのに、ズボンの膨らみが大きくなったのが分かる。  だが胸とチンコだけじゃ、足りない。触られてもいないのに、尻が濡れてシーツまで垂れていくのが分かる。 「……セフレになるっていうなら、セックスさせてやる」 「……利圭」 「俺をレイプしろよ、したかったんだろ、レイプ」  もう恋愛なんてできない身体だ。快楽だけでいい。  だからもう全て、忘れさせて。 「はやく。番ならできるんだろ。やれって」  苦し気に眉をよせる生徒会長。迷っている。迷っているけど快楽に負けそうになっている。  俺の興奮した匂いに、負けそうになっているのが面白い。  足を薄く開いて片足を立たせて、、ちんこを握っていた手を愛液で濡れた奥に誘導した。  ぬるぬるに濡れたそこに触れた瞬間、理性が本能に負けたんだろう。悔しそうに眼を閉じるのが分かった。  

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