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五、転がる石には苔が生えぬ④
生徒会長とのエッチは、まあ自分本位で動いていいし命令したら何でもしてくれるし。
最初は女みたいにされて腹が立ったし、壊れてしまうかと思ったけどさ。
快楽を受け入れてしまえば、簡単だ。
沢山思い浮かんでいた希望とか恋愛とか夢とか。
あと後悔しても戻せないものとか。
全部、もう二度と欲しいと思わない。気持ちいいことして馬鹿になればいいんだ。
まずは俺の童貞を誰かに捧げたい。
あのクラブの地下は、本番してねえんだよなあ。αの女ってプライド高いからスマタぐらししかしてくれなかったし。まあ、ちんこ舐めてもらったけど。
だからせっかく大金が毎月入るんだから、まずは童貞だよなあ。
「……無理ね。チェンジ」
が、まさかのまさか、嬢の方からチェンジされるとは思わなかった。
せっかく巨乳のむっちむちの綺麗な嬢なのに。
「はあ、なんでだよ。シャワーは浴びてるし、金あるじゃん」
「未成年ってのは目をつぶってあげるとしても、それ」
真っ赤なネイルされた爪が、新品の俺のちんこを指さした。
「性病でしょ、それ」
「……は、はあ?」
「無理。ごめんね。病室って背徳感とスリルはまあ悪くないんだけど、うちらもNGあるんで」
「いや、俺、数日前まで番と濃厚なセックスしてたんだけど」
「番から移ったの? もしや番にアンタが移してたりして」
ぷぷっと噴出されたが、全く笑えねえ。笑えねえってば。
えー……どこが? 痒くねえし痛みもねえんだが。
「入院中で良かったね。看てもらいなよ」
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