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五、転がる石には苔が生えぬ⑦

 俺が学校まで持ってくればよかったんだ。取り巻きや女子に何言われても黙っておけばよかったし、保健室に無理やり侵入してでも冷やして貰ていたら。  いつも俺は後悔してばかりだった。  仕方ないや。今度は連絡先を教えてもらえればいい。  まだ俺の気持ちは届いていない。  Side:香川壮爾   「いや。いやだってば。ああっやめて」 「壮爾ってば。恥ずかしがるなよ」 「ば、ばかっ」  何事かと思って全力で駆け付けたのに。  それなのにいきなり局部を見せろと、ベットに押し倒されてしまった。  利圭が必死の形相で僕のズボンを脱がせようとしてくるのは、ややシュールだ。 「……利圭もあいつらみたいだ」  ぺしんと頭を叩くと、利圭は覆いかぶさっていたのをやめて頭を抑えた。 「悪い」 「……許さない」  制服を整えると、背中を向けている利圭を見る。  すると利圭は携帯で必死に何かを見ていた。 「利圭、何かあったんですか」 「このエロ動画のモザイクってどうかして見えるようにならねえかな」  ……彼と親友でいるのを一瞬やめたくなった。  利圭は柔軟で何でもかんでも吸収してしまうんだけど、どうやったらそんな下品な行動を覚えてくるんだろう。 「……俺、性病かもしれん」 「えー? えええ?」 「今日、百戦錬磨って感じの女から言われたんだよ。お願い。壮爾のちんこ見せて」 「嫌です」 「お願いだよ。百万あげるから」 「絶対いやです」  何事かと駆け付けた僕に、心から謝ってほしい。 「じゃあさ、じゃあ俺のちんこ見てよ」 「わあああ、脱がないで」  パジャマを思いっきりずらして恥ずかしげもなく太腿まで露わになった。  えーっと。  僕も自分の以外わからないけど、まずはそれは一旦置いておこう。  なんで毛がないの? なんでところどころ鬱血してるの?

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