14 / 122
2.7
「スッキリした?」
応えずに、はあはあ 肩で息をしながら
ただ九条さんにしがみついてた。
そんな俺に
肩からシャワーをかけて
泡も、俺が吐き出した物も全部
キレイに流してくれる。
「よし、ベッド行こう」
そう笑いかけられただけで
クタっとした中心がまた熱くなるのを感じた。
タオル1枚を腰に巻きつけてベッドに座った。
九条さんは肩にタオルをかけて、出てきて
冷蔵庫を開けると、中から水のペットボトルを
出してゴクゴク音をたてて飲んだ。
引き締まった体をこっそり眺める。
ー 着やせするんだな。
こんなに筋肉質だったんだ。
普段たまに見かける姿は、背は高くて
線の細いイメージだった。
「飲む?」
じっと見ているのに気づいた九条さんが
自分の飲んでいたペットボトルを見せる。
思わず頷くと、ほい 、と投げられた。
俺はそれを緊張しながら一口飲んだ。
「ちょっとは落ち着いた?」
ニヤリと笑いながら俺の隣にごろんと
横になる。
裸体で横になる姿を見る事ができず
ペットボトルを見つめながら無言で頷いた。
俺の緊張を面白がって、九条さんが笑いながら
おれの腿に手を伸ばす。
「いつまで座ってんの?」
ゆっくり手を上下に滑らせて、俺が反応する
様子を楽しんでいる。
「あ、あの…」
「ん?」
「避妊…してくれま…す?」
九条さんの手が止まった。
それからプッと吹き出して起き上がる。
「当たり前じゃん。未成年の発情期のΩ犯して
孕ませるってどんなクズだよ」
その言葉を聞いて少し肩の力が抜けた。
「おまえ、ヒート気づいたの俺で良かったな
俺 意外とまじめなのよ」
ー いや、未成年をこんなとこに連れ込んどいて
よく言えたねそのセリフ…
まあノコノコついてきた俺も
文句なんて言えないけど。
「じゃぁ…そろそろする?」
急に声が低くなって、顔がグッと近づいた。
「で、電気…消しません?」
「……女子か」
笑いながらもベッドの横のツマミを回して
適度に照明を落としてくれる。
俺が天井を仰いだ瞬間ぐっと腕を引かれて
ベッドに倒された。
ともだちにシェアしよう!