柔らかく唇を吸われて、すぐにその甘い 刺激に脳が痺れて、麻痺していく。 ー あぁ、ついに完全にΩになるんだ そんな事を頭のはしの方で考えてた。 トクトク心臓が鳴っている。 ー 本当にできるんだろうか あんなモノ本当に入るんだろうか 怖いな…どのくらい痛いんだろう。 あれこれ考えているうちに キスはどんどん深くなって、忙しく角度を変えて 飽きもせずに音をたてて貪り合った。 同時に九条さんの大きな手のひらが 俺の尻をぎゅっと掴んで、そっと指の腹で 後ろをスッとをなぞった。 ゾワっとする刺激が背中に走って 思わずその手から逃れるように腰を前に つきだしてしまい、結果的に俺たちは ぴったり密着した。 「こら、逃げるな」 九条さんはニヤリと口の端で笑って 体を反転させると、適度に俺に体重をかけて のしかかってくる。 今度は首筋に舌を這わせて舐めあげられて 全身が痺れた。 そのまま舌を滑らせて 脇腹まで舐められ腰の辺りをきゅっと吸われると 下半身の奥の方がキュンとする。 「脇腹弱いな」 確かにさっきからそこに触れられると むずむずが止まらない。 九条さんは胸の尖端をさけるように 回りばかり舐めて俺を焦らす。 少し長めの九条さんの髪が胸にかかって そのむず痒さまで快感になって 俺は自分の声じゃないような、熱っぽい声を 漏らし続けた。 早くソコに触れてほしくて 体が勝手に仰け反る。 「どこ舐めて欲しいの？」 吐息混じりに聞かれてカッと 頬が熱くなった。 下半身の奥の方がジンジンする。 ー エロい声でそんな事言わないで… 何も言えずに唇をかんで 、聞こえないふりをした。 「ほら、言って和真」 突然ピタッと全ての刺激が止まる。