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2.9

舌だけじゃない。 手も指も、触れあってる下半身も、全てで 九条さんに愛撫されてた事に気づく。 熱が冷めていくと、頭まで覚めていく。 冷静になると、素っ裸でアソコを固くして 男にくみしかれ喘ぐ自分が俯瞰で見えて。 ただ、ただ 恥ずかしさが込み上げる。 「…やっ 何でっ」 足をバタつかせて不満を訴える。 「ほら、言って」 片手で腰をなぞられて 体がびくついた。 もどかしさと、恥ずかしさと、小さなプライドで もう訳が分からない。 不意に目の奥が熱くなって泣きそうになった。 それに気づいた九条さんが、一瞬驚いて それから今日一番優しい顔で笑った。 「よしよし、ゴメン、ゴメン もう言わない」 そう言って優しく口づけをくれた。 手のひらで胸の先を捏ねられて、摘ままれて 舌が唇から首筋、みぞおちと 降りていく。 ーもっと!もっとっ! 尖端を吸われて、舌先で舐められたら また下半身に熱が走っていく。 「はっ …ああっ!…あん…あ!」 グッと腰を抱えられて 中心をなぞられて 勝手に腰が動いてしまう。 その指が、喘ぐ俺の口の中に強引に侵入してきて 俺は驚いて目を見開いた。 九条さんを見ると優しく微笑んで頷かれ 俺はぎこちなくそれに吸い付き 舌を絡ませてみる。 「そう…いい子」 口から引き抜かれた指が、先程のように おれの後ろに伸びて、回りを撫でたかと思うと グッと中に押し込まれる。 痛くはなかった。でも入ってくる異物感に 思わず顔をしかめた。 「痛い?」 聞かれて、無言で首を振る。 「固い。力抜いて」 「う、は…はい」 短く呼吸して力を抜こうと意識する。 九条さんの指が中でゆっくり動いているけど 異物感しか感じない。 俺は目を閉じて、呼吸を整える事に集中した。 九条さんが指を、もう一本ねじ込ませようと 入り口を広げると、少し痛みを感じて また力が入ってしまった。 「お前…ひょっとして初めて?」

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