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2.10

俺は唇を噛んで、少し考えてから頷いた。 「そういう事は先に言えよ」 「…スミマセン」 「ちょっと、痛い?」 少し強引に指を増やされる。 「う、、だい、じょうぶ…です」 相変わらず痛みも特になく、感じるのは 違和感ばかり。 「もう少し…頑張れ」 「?…はい」 何を頑張るのか分からなかったけど とりあえず返事をする。 九条さんの指が何かを探すようにゆっくり 内壁を擦る。俺は片足だけ九条さんの腰に 乗せられて、じっと指の動きに 集中していた。 違和感でしかなかったはずの感覚が 少しずつ形をかえてゆく。 特に、ある1か所に触れるとじんわりと 下半身が疼いて、呼吸が乱れた。 「ソコ…なんか…」 「そう、ココね…気持ちいい?」 「よく…分かりませ…」 九条さんがそのポイントをグリグリ押した。 「ぅ…っぁぁ」 ため息のようなあえぎ声が口から漏れた。 「この感じな?分かれば 後はどんどん悦くなるよ」 いつの間にか指は増やされて、 九条さんは、さっきのポイントを 擦りながら行ったり来たりを繰り返す。 不意に先程までと違う感触で指が動き 思わず九条さんを見つめた。 「濡れてきたな」 そう言っておでこにキスをくれる。 さっきまでのざらついた感覚が消えて 指の滑りが良くなった。 次第にクチュクチュと卑猥な水音まで 耳に届いて恥ずかしくなる。 指が優しく引き抜かれて 九条さんが離れて、ゴムをつけて戻った。 心臓の音が煩くなる。 「足、さっきみたいに力抜いてろよ」 九条さんが仰向けの俺の膝の裏を抱えた。 俺は無言で頷いて目を閉じた。 「ダメ、目開けて」 九条さんが笑いながら頬を軽く叩いてくる。 確かめるようにもう一度後ろに指を入れて 迷う事なく先程のポイントを刺激した。 「はぁ…はぁ」 指が抜かれると、九条さんのモノが入り口にグッと 押し込まれた。

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