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「いいよ…もっと…声だして」
俺の額や頬に汗で張りついた髪をかき分けて
九条さんが言う。
そんな目で、そんな声で、そんな事言わないで
おかしくなりそうなんだ。
シーツを強く掴んでないと
俺どっか行っちゃう。
そんな俺の手を開かせて
腰を抱えて抱き起こされる。
「ぁ…ぁ…っ…!」
繋がりが深くなって、突かれた奥が痛んだ。
「…痛いっ」
「すぐ悦くなるから」
俺の背中を指先でなぞりながら言われて
俺は首を振って喘いだ。
それでも、前を握られて上下に擦りながら
そっと優しく腰を揺すられると
痛いんだか気持ちいいんだか
もう、ワケが分からなくなってくる。
「なんかっ…出ちゃいそう」
「…いいよ…オレも…」
一緒に上り詰めて、一緒に出した。
ー たまってるって言ってたの
本当だったんだな
九条さんの肩ごしに天井を見て
呼吸を整えながら、ぼんやりそんな事を
思っていたのもつかの間だった。
九条さんはゆっくり起き上がって、
おでこにキスをして、俺から出ていくと
すぐに自分の脱いだシャツで俺の腹を拭った。
そして唐突に俺の中心を舐めだした。
「…ちょっ!!」
思いもしなかったその行動に驚いて
俺は重い上半身を跳ね起こして逃げた。
「やだ!やめて!」
逃げる俺の腰をタックルでもするように
強く抱えて、九条さんは無言で俺を舐め続けた
「やっん…は、はぁ…はぁ 」
ー 恥ずかしい!俺の出した物だって
残ってるのに…!!恥ずかしすぎる!!
…なのに、何で気持ちよくなっちゃうんだ!
俺のソコはバカみたいに
あっという間に形を取り戻して
九条さんに、イヤらしい水音をたてて
吸われている。
「やだ…ヤメテ……くじょ…っさ…」
涙ながらに訴えても、九条さんの動きは
激しさを増すばかりで
俺はついに抵抗する気力も、羞恥心も失って
脱力した。
そして耐えきれなくなった俺は
九条さんの口に中に出してしまった。
ー いった ばっかなのに…ウソだろ…
九条さんは俺が全部出しきるまで
動きを止めなかった。
それを全部飲み込んで、さらに
くたっとした俺を綺麗にするように
舐めあげて、ようやく俺を離した。
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