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「砕けるかどうか分かんないじゃん」 「分かるよ もうこの話しはいいよ」 「後悔しない?」 「分かんない。でもこれでいい」 「……わかったよネギ」 もう一度 蓮の頭をさっきより強い力で殴った。 「コロス!」 「冗談だよ、痛いな~」 「もう、ひっかきまわすなよ! 俺は平和に楽しく片思いしてるんだからさ それに蓮は蓮でしょ 政実の代わりなんかじゃない 変なこと言って俺を混乱させないでよ ……会うのが辛くなるよ」 「…ごめん~」 蓮は俺を抱く腕に力を込めて、顔をグリグリ 俺の首筋に押し付けてきた。 「…後で焼き飯作って」 「そんなんでいいの?」 「うん。カニかま入ってるやつ」 「いいよ。そんな事ならいくらだって…」 蓮の手が俺の頬を捕らえて、顔を後ろにむけられる 唇が重なって、蓮の濡れた舌が焦らすように 俺の唇の間をなぞった。 頭の芯がジンと痺れて 感覚に支配されていく。 蓮がしてくれることは全部気持ちいい 手のひらも、舌も 蓮は俺が好きな所を全部知ってる。 俺は、初めて会った時から、もうずっと 蓮のくれる刺激に酔ってるのかもしれない。 そしてこの感覚は恋愛に似てた。 俺は他の人と経験がないから勝手に思っている だけかもしれないけど、蓮のセックスはいつも 優しい。 繰り返し肌を重ねているうちに 大切にされているような、愛されてるような 勘違いをしている自分に気づく。 他の人の匂いや、跡に目を瞑って。 うまく説明なんてできないけど、政実とは別の次元で 俺は蓮からも離れられない。 どちらの方が大切とか、単純に比べる事なんてできない。 どちらも必要。それしか言えない。 俺は蓮の事だって好きだった。 でもそれを蓮に伝えたら、蓮はきっと俺から 離れていく。 俺が蓮を恋愛対象として見ていないから 蓮は俺と付き合っているんだ。 蓮は特別な存在を作ることを避けてる。 ナゼだか…そんな気がしてた…。

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