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昔見たことのあるSF映画をやっていた。 緊張は続かず、俺はすぐに睡魔に襲われて まぶたが重くなってくる。 そんな俺に気づいたのか、蓮が突然俺の膝の上に ごろんと横になって、驚いて目が覚めた。 「く、首、平気?コルセットないのに…」 まるで寝てなかった風を装って 普通に会話してみる。 「動かなければ平気」 蓮は俺の手を握って自分の頬に添えた。 「眠い?」 俺が意地をはって首を振ると、クスクス笑いながら じっと見上げられる。 きっとアホな顔をしているんだろう。 「…うー…もう、眠いよ眠い!」 降参するかしないか、というところで 首の後ろに手を伸ばされて、グッと前に倒された。 口が重なって、下唇をやんわり噛まれて 思わず目がパッチリと開く 「…ん!」 俺が体を起こそうとしても、蓮の大きな手が 首の後ろをガッチリ掴んで離してくれなかった。 舌が上顎の裏をなぞって、逃げる俺の舌にも 絡みついて、下半身が反応しそうになる。 「苦しいってっ…」 もがいて、やっと唇が離れても 首をロックしたまま、息が届く距離で しっかりと俺の目を見つめて逃がさない。 ー これ、前にも経験あるぞ… こっちが我慢できなくなるのを待ってる くそっ!負けるもんか! 唇をきゅっと噛んで身構えた。 「フェラして、和真」 思ってもみない言葉を投げられて固まった。 ー コイツ…あっさり勝負を捨ててきたな まぁ俺が一人で戦ってただけだけど…。 というか、待って…この状況…。 「…ベッドに行く?」 「お、大人しく寝るんじゃなかったの?」 「ップ、寝かすわけないじゃん」 蓮は自分の首を押さえながら起き上がった。 ー あ、コイツ開きなおってる… 立ち上がった蓮が俺の手をひいた。 「ねよ」 「…お、おれ、やったことないけど…」 「知ってるけど」 弱気になる俺を見て、蓮が子供みたいに楽しそうに 笑った。

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