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10. 5
窓から入る月明かり。他に灯りの入らない寝室で
蓮がバッサバッサとスウェットを脱ぎ捨てる。
「はい、万歳」
俺の服も取り上げて、肌を擦り合わせるように
抱きしめ合って、2人でベッドに倒れこんだ。
こんなにドキドキするセックスは久しぶりだ。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか
蓮は息継ぎを忘れるほど激しいキスで口を塞ぎ
俺は意識が朦朧としてきた。
首筋を甘噛みされて、腰が痺れて、
急ぐように舌が胸の上を這いまわる。
「…ぅ…んん…っ」
胸の先を乱暴に舐められて、痛いほど吸われ
呼吸を乱して、のけ反るように喘ぐと、腰の下に
すっと腕が滑り込んで、勢いよく体をひっくり
返された。
クルリと景色が変わって俺が上になり
蓮を見下ろす体勢に変えられる。
「はぁ はぁ…」
肩を押されて、体の位置をずり下げられ
片手を蓮の中心に導かれた。
戸惑って助けを求めるように、蓮を見ると
すっかり背中をベッドの背面にあずけて
上気した顔でうっすら笑っているのが見える。
「頑張って
とりあえず思った通りにやってみな」
目の前のソレをゆるゆる扱きながら
しばらく見つめて
意を決して口に含んだ。
柔らかいけど硬い。あったかい。
蓮がしてくれる時を思い出して
舌を巻き付けながらゆっくり動いた。
ただソコを傷つけないように…。
「…なんかちょっとショッパ、苦い?」
「ップ、食レポしないで」
「おっきくて、顎はずれそう……」
「どうも」
笑いながらまた俺の頭をやんわり押す。
「手も使って」
言われたように口と一緒に手も動かしてみると
蓮が微かに声を漏らした。
「…うん…いいじゃん上手」
ほめられて嬉しくて必死でそこに吸い付いた。
想像してたよりも平気だ。辛くない。
いける!
時々蓮の声が聞こえたり、先走りがにじみ出る
のを感じると、いつもは握らせてもらえない
主導権を握った気になって高揚した。
必死になりすぎて、のどの奥まで咥えこんで、
時々うっと喉が閉まる。
その苦しさも、何度か繰り返していたら
コントロールできる気がしてきた。
「和真、まって」
不意に蓮が俺の頬を両手で包んで、止めた。
「それ、喉……。
使いすぎると明日、喉痛くて声出なくなるから
もうやめとき…
そんなに頑張らなくても気持ちいいよ」
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