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14. 7

蓮が席を立った。飲み物を取りに行ったんだ。 そう思っていたら、戻ってきた時には俺の隣に 勢いよく座る。 「おい、泣き虫。そろそろ行くぞ」 乱暴に俺の頭をぐしゃぐしゃ撫でる。 優しくされて、止まりかけた涙がまた一気に 溢れて、俺は必死にそれを拭った。 「来るのはいいけどさ、今夜寝かさないから 覚悟しとけよ。オマエ発情期だろ」 ナイショ話しをするように言われて 驚いて顔だけ蓮に向けた。 「何で分かったの?」 「朝薬飲んだだけだろ?そろそろ漏れてきてるよ いくら薬が効きやすいからって気を付けろ」 俺はバックを漁って薬を探した。 蓮はそんな俺からバックを取り上げて笑う。 「まだ大丈夫だよ、俺もいるし ってゆうか…」 顔を寄せて耳元で囁く。 「明日も飲まさないよ 約束…まだ実行できてないからな」 それを聞いて俺はつい吹き出した。 「まだ覚えてたの」 「思い出したんだよ」 言いながら俺のバックを持って立ち上がる。 「ああ、それから俺一応怒ってるんだよ あんなワケわからん男にホテルなんて 連れ込まれやがって」 「連れ込まれてない。ギリセーフ」 「俺のおかげな」 俺はうっ、と言葉を詰まらせた。 「その辺も含めて覚悟してこいよ」 蓮は答えることができず、動けない俺の腕を掴んで 強引に立たせる。 「フェロモン漏れまくる前に帰るぞ」

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