88 / 122

15. 楽園 ※

「もしかして…ずっとしてなかった?」 俺はガクガク頷いた。 久しぶりのセックスは何もかも 吹き飛ばしてくれるくらい 気持ちよかった。 「ぁ、、、ソコ…もっと…」 恥ずかしい言葉だって平気で出てくる。 「和真がいい子でいてくれて嬉しいよ」 蓮がエロい顔で笑いながら一気に腰を沈めてきて 俺は声も出せずに腰を反らせた。 「逃げない、逃げない」 蓮はギュッと、俺の肩を抱き締めたまま ゆっくり腰を動かす。 「れんっ…れんっ」 ダメだ、久しぶりだからかな 我慢できない。 ダラダラ先走りが溢れて、密着させた 蓮の腹に擦れて濡らす。 「いいって、とりあえず一回出しな」 言われたまま 耐えられず力が抜けて、熱を放った。 蓮が頬にキスして、俺の呼吸が整うのを 待ってくれる。 そのうちガブガブ俺の頬を噛みだした。 「痛いって」 「だって、ほっぺ超やらかい」 「食べるな」 クスクス笑って顔を反らすと、今度は両手で 頬をつままれる。 「…すべすべ…若いっていいな」 蓮の気が向くまま、キスをされ、撫でまわされて 指先が俺の唇を少し強めになぞる。 そのまま口内に親指が侵入してきたので、 その手を両手で包んで、ゆっくり舌を這わせた。 わざと音をたてて吸い付いて、最後に軽く 噛みつくようにして蓮を見ると 微かに呼吸を乱した蓮が、満足そうに笑った。 「今日は一段とエロいねぇ 発情期だからかな、久しぶりだからかな?」 「…どっちもかな」 下半身に入ったままの蓮に腰をすり付けながら 言った。 「言うようになったな…」 蓮は嬉しそうに俺の足を抱えて胸につくまで 折り畳むようにして、 体重をかけてさらに奥まで押し込んだ。 「っつ……はっぁぁ…っ」 大きなストロークでいったり来たりを 繰り返されて、その度にアソコがじんじん痺れて 意識が飛びそうになった。 しだいに早くなっていく動きにも 猫みたいな嬌声が漏れて止まらない。 「今度は…一緒に、いこ」 蓮の首に腕を絡ませ、喘ぐように耳元で言った。 「……いいよ」 蓮はフッと笑う。 久しぶりの蓮のエロ顔を見て興奮した。 ピッチがあがって ベッドのきしむ音に 体のぶつかり合う音 二人の喘ぎが絡まって 響いて 一緒に果てた…。

ともだちにシェアしよう!