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朝まで獣のようにお互いを貪り、 明るくなってくる頃、2人でグッタリと 眠りに落ちた。 何度やったかも、終わりも分からない 正直後半は、蓮が避妊してたかどうかも よく覚えてないけど、なぜか蓮は絶対に避妊 してくれると確信があって、わざわざ 聞いたりもしなかった。 眠いのに、ひどく喉が乾いて寝ていられなくなった。 俺は蓮の腕の中からずるずる這い出て 裸のままキッチンに向かった。 ペットボトルとコップを出して、一杯飲み もう一杯注いでもう一度口をつけた。 水分をとって少しスッキリしたけど 体の芯が疼いて、暑いまま。 「俺にもちょうだい」 蓮も裸のまま出てきた。 もうひとつコップを出して蓮に渡す。 「もういっぱいしたし…薬飲んでもいい?」 「んー…」 蓮は首をかしげて、俺の顔を覗きこむと そのまま唇を重ねた。 触れるだけのキスでも、触れた場所から電気が 走って腰までひびく。 俺は思わず自分から体を擦り合わせに行ってしまう。 「キモチい?」 蓮がいやらしい顔で聞いてきて 俺は素直にコクリと頷いた。 気をつけないと、もっとして、、と 言ってしまいそうになる。 「まだまだかな。覚悟しとけって言っただろ 今日は俺の言うこと全部 きいてもらうから」 「なんか…怖いよ、動悸がするし… するなら、もうしよう」 俺は蓮にすがりついた。 「ダメダメ。一回シャワー浴びてくる あ、俺が見てない時に一人でぬくなよ」 「蓮っ」 蓮は俺を無視してさっさと風呂場へ行ってしまう。 ー なにこれ?ひどい放置プレー でもとりあえず蓮がいなくなったら 少し落ち着いた気がした。 ー そうか、蓮のせいだ! 平気な顔してるけど、蓮も俺のフェロモンの せいでラット起こしてるんだ。 つまり今の俺は自分のフェロモンと蓮の フェロモンのダブル攻撃を受けている。 そりゃぶっ飛ぶ…。 とりあえず服を着こみ、リビングのソファーで 膝を抱えて丸くなった。 「和真も入る?」 蓮が出てきて、俺の肩を叩く。 「…うん!入ってくる」 そう言って慌てて風呂場に逃げ込んだ。 理性を保つのに必死だ。

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