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15. 7

「もう入れて…」 「…何? 聞こえない」 「蓮の…熱いの…入れて」 「………」 蓮の動きが止まった。 俺は恥ずかしさに堪えて、チラりと蓮の顔を 見上げた。 その目を見た時、全身が粟立った。 熱を孕んだ獣みたいな目が俺を見下ろしてた。 「っれ、れん…」 ー …噛まれる! 本能的にそう思って体に力が入った。 蓮の腕が俺の両足を抱え上げて、一気に蓮の 猛ったソレが入ってきて、悲鳴みたいな嬌声を 上げる。 「ああっ…ぁ!ぁ!」 抉るように入ってきた刺激に耐えられず 蓮が2、3回腰を振っただけで 俺はまた射精した。 「もう、後ろだけで簡単にいけるな」 体はグニャリと脱力して ただ押し寄せる快感に うっとり身を任せた。 ー 蕩けそう… 「ぁ…ぁ…ぁ…ぁっぁん」 「ほら、飛ぶな! 目開けとけ」 蓮が笑いながら俺の頬を軽く叩いた。 俺は言われた通り、どうにかまぶたを上げて 蓮を見る。 蓮は激しく腰を打ち付けながら 俺の口に中指と薬指を突っ込んでくる。 いつものようにその指にしゃぶりついて 舌で扱くと。 蓮の余裕が消えて、ックっと苦しそうに 顔を歪めて、脱力した。 しばらく2人で重なりあってベッドに沈んでいた。 余韻までも気持ちいい…。 ずっとこうして蓮を感じていたい。 呼吸が落ち着くと、蓮がゆっくり起き上がって ずるっと俺の中から出ていった。 出ていくときの刺激すら快感になってしまって なんだか知らないけど涙が出てきた。 自分でも訳が分からない。 アルコールのせいなのか、ヒートのせいなのか。 横になって丸まって泣く俺に気づいた蓮が 驚いて顔を見に戻る。 「どうした?痛かった?」 俺は首を降って蓮をチラリと見た。 蓮が俺の頭を撫でながら ん?と聞いてくる。 「……出ていかないで…さみしい…」 俺の言葉に蓮が驚いている。 頭を撫でる手も止まった。 「蓮お願い…」 俺は蓮の手を掴んで 自分の後ろに導いた。 蓮はゆっくりと指を沈めてくれる。 「ぁぁ …れん…気持ちい…」 うっとりと目を閉じて、ゆっくり動く指に合わせて 腰を揺らした。 「れん、れん、入れて… もっと…めちゃくちゃにして…」 俺がそう言うと蓮の指がスルッと抜けた。 俺は驚いて目を開けた。 「れん?」 蓮は立ち上がると無言で部屋を出ていった。 ー え? あんなこと言って…ひいた?

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