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15. 8
俺の不安を打ち消すように
蓮はすぐに戻ってきた。
「ゴムがもうなかった」
「え!?」
「…から、財布の中からとってきた」
蓮はニッと笑った。
「こんなに可愛い子猫ちゃんを
ほっとけないでしょ」
蓮が俺を抱きしめて頬や首筋にキスをくれる。
俺がホッとして目を閉じると、少々乱暴に
うつ伏せに倒され、腰だけ高く持ち上げられた。
「ニャーって言ってみて、可愛く」
後ろから被さってきた蓮が俺の耳に舌を
突っ込んで囁いた。
「 ぅっ!ああっん!!」
立ち上がった前を何度か激しく扱かれて
前も後ろも女みたいに濡れる。
「ぁ … あ…またイッちゃう…よ」
すると今度は蓮が痛いほどキツく俺の前を握って
尖端の窪みに食い込むほど、指先を押し込んできた。
「…ひゃっ!!」
感じた事のない刺激に目がチカチカして
悲鳴に似た叫び声が出る。
「今度は簡単にイカさねーよ」
「っ! れん、痛いっ」
「ほらニャーって言って。言ったら入れてやる」
俺の後ろの窪みにそわせて蓮の固いものが
グリグリ押し付けられる。
「ぅぅっ…」
あぁ…何でもしちゃいそうだ。
生でもいいから入れて欲しいって
思ったくらい…。
「…に…にゃー」
口にした瞬間、全身貫かれたような刺激と
快感が、下半身に走って息がつまった。
力の入らない体を抱き起こされて
体を密着させて、ガンガン突かれた。
「 かわいい、可愛い、和真っ… 」
後ろから首筋を舐め上げられて
俺はすぐに絶頂に達した。
でもイってるのか、イッてないのか分からない。
蓮の手がグッとアソコを握って射精できず
波のように押し寄せる快感が終わらない。
倒れこみ、顔をベッドに沈めたまま、激しく奥まで
突き上げられて、ただメス猫にように声を
上げ続けた。
「……出したい?」
吐息とともに耳元で聞かれて
俺が弱くうなずくと、蓮がフッと笑った。
「俺も、、もう、無理…」
蓮がパッと手を離すと。
俺はダラダラとユルく、白いものを溢した。
でも記憶はそこまで。
蓮が俺を仰向けにひっくり返して、もう一度
腰を動かしはじめ、俺は意識を手放した。
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