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放置プレイ
「あっ、ぼくちん三角 と申しましゅ……よろしくお願いいたしましゅ」
彼はテーブルに擦るくらい頭を下げた。
「じゃあ、モト……求める都で求都だから、よろしく」
あとさぁ、とおにぎりのビニールを外し終えて、三角……モトを見つめると、ゴクンと唾を大きく飲み込んだ。
「ご主人様ってなんかイヤだから、せめて『平太さん』って呼んで? 」
「平太しゃん……でしゅか」
なんか思ってたより柔らかい感じになった。
「言葉責めが苦手なら、放置プレイでもいいでしゅよ」
「放置プレイ……?」
放っておくだけでいいのかわからなくて、僕は首を傾げた。
「さっき、待っていただけでしゅけど……もうびちゃびちゃなんでしゅ」
モトは惚けたように言って、股間をぎゅっと握る。
「ハァ、ハァ……ハぁ……アっ」
思い出しているのか、息を荒くするモト。
「なにも言わず、平太しゃんの瞳でぼくちんを射抜いてくだしゃい」
両頬にえくぼを浮かべるモトを見て、僕は試してみようと思ったんだ。
奥二重の瞳でじっと見ながら、てっぺんのフィルムをちょんと掴んで下へと引っ張る。
頬をテカらせたモトは右・左と掛かったフィルムを外し、大きい口でかぶりつく。
パリッ……むしゃむしゃ
美味しいのが顔でわかるくらい、頬を膨らませて咀嚼するモト。
「美味しいね」
結局僕は昨日とはまた違う心地よさを感じて話しかけてしまったんだ。
「おいひいれす」
でも舌足らずだし、しゃべった勢いで米粒が飛んでくる。
本当にかわいいなって思えたんだ。
「ちょっと、さ・し・す・せ・そ言ってみて」
「しゃ・し・しゅ・しぇ・しょ」
ほぼ、"し"なんだけど。
「次はた・ち・つ・て・と」
「たぁ・てぃ・とぅ・てぇ・とぉ」
一生懸命に言ってるのに、上手く発音が出来ていないのが健気で可愛く見えてきて、おにぎり食べながらふふっと笑う。
「なんで笑うんでしゅか!」
ぷりぷりという効果音が付くくらいに頬を膨らませていたから、真顔で頬を掴み、潰した。
「かわいいからだよ……モト」
僕が軽く微笑むと、モトは平太しゃんと口を尖らせたまま、顔を真っ赤にさせる。
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