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前立腺
ツクは少し浅いところに移して、また棒を小さく振動させる。
「アッ、アッ、アッ……ンアッ」
根元に詰まった精液も腰が揺れるせいでズクンズクンと蠢く。
「学校はどお?」
「ふ、つう」
ツクはたぶん歯を見せるくらい笑いながら、僕の頭を撫でて聞いてくる。
さっき、ツクの話を聞いたから、今度は僕の番みたい。
「バイトはどうだったぁ?」
「ひまだった、から……バイトのせんぱいっに、雑学教えて、もらってたぁッよ」
優しく左手で撫でてくれて、うんうんと声も聞こえて心地いいけど。
「ほぇ〜面白いねぇ。例えばどんな話?」
穏やかな口調とは似つかないニヤついた声を出したツク。
すると、僕のお尻に入った機械のバイブの強さが上がり、僕の嬌声が思わず漏れる。
「ん〜? ごめんなぁ、なんて言ったか聞き取れなかったからもう1度言ってぇ」
「カ、カニとッほぼカニ、の違……ああぁぁあ、う!」
言い切らない内に最大の強さに上げられて声を上げたものの、出すにも出せずに悶えるんだ。
「これで4回目だよ? まだイケるなんて、なは淫乱だぁね」
うつろな瞳で頭をよじると、ツクは右手の親指で操作部のレバーを勢い良く下げて、右手と顔を震わせていた。
慣れたのか、イく間隔が短くなってきている。
もう、ちんちん爆発した方が楽だ。
「イケないって気持ち悪いのわかったよなぁ?」
「わかった……から外して」
「お尻の穴を刺激されると気持ち良いって感じ、覚えたよなぁ?」
「覚えたから、お願いだから外して」
外して、とうわ言のように言うと、ツクは僕の頭を名残惜しそうに1回撫でた後、下の方へと向かっていく。
すぐにお尻とちんちんから異物が抜かれたと同時に虚脱感に襲われる。
「スッキリしたなぁ……でもまだまだこれからだよ」
ツクは言い放った後、指でお尻の入り口をくすぐる。
僕はピクピクと身体が震えるのがイヤで息を止める。
「なぁ息ちゃんと吐いてぇ、せっかく広げたのダメになるじゃんもぅ」
ツクの批判の声を聞いて、きっと頬を膨らませてるんだろうか……なんて頭の隅で思う。
「ツクって、抱かれる側みたいな感じなのに抱く側なんだね」
僕が気を保つために言うと、ほぇ?と気を抜けたような声を上げるツク。
「あはバリリバだから……う〜んと、抱く側も抱かれる側も出来るけどぉ、へいちゃんに『どうやって抱くの?』って言われたらさぁ……あの雄の部分出しちゃうよなぁ」
ふふっと可愛く笑いながら、ツプッと第1関節が中に入ったのを感じて、僕は思わず大きい声を上げる。
「あ〜あんまり締め付けないでよぉ、あの指ちぎれちゃう」
なんて言いながらも奥へと指を入れていくツクに、僕の身体は出そうと蠢く。
「ん、んンッ……う、アアッ、アっ!」
ツクンツクンと痺れるような気持ち良さに襲われて、たまらず声を上げ続ける僕。
「あ〜わかったぁ? ここが前立腺っていう1番気持ちいいところだよぉ」
ここ好きなんだよねぇと付け加えて、指を折り曲げたのが強く刺激になる。
「アアッ、ア、アアッ!」
我慢せずに喘ぐと、ふはっと吐き出すように笑うツク。
「ねぇ、へいちゃん……セックスは気持ち良くなるのが当たり前なんだよ? 理性なんてバイバイしちゃって、快楽の海に沈んじゃえ!」
ツクは指を動かしたまま、今度は僕の身体に股間をグリグリ押し付けてきた。
「ツク、またなんか……湧き上がって、きた」
「へいちゃんは本当に淫乱だぁね……でも、そういうところ、可愛いなぁ」
頭は痺れ、身体が反応するのはもう気持ち悪くなくて、自然に任せて声の高さが上がっていく。
「さっ……楽園へレッツ、GO♪」
グリグリグリと指で前立腺へ押したのを感じる。
「ン、ンッ! ンアアアアアッ!!」
僕は本当に気持ち良さを感じて欲を吐き出した。
「あは、なの味方だよ」
ツクが抱きしめたのか、ツクの茶色い髪が首に当たる。
くすぐったいと思いながら、疲れ果てて意識を手放した3日目の僕だった。
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