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ナチュラル
優しくふわふわのタオルで身体を拭かれるだけなのに、敏感に反応して喘ぐ僕にエツはふはっと笑う。
「1週間でこんなんやったら、これからどうなるんやろな……なぁ、坊主」
腰が砕けたようになっている僕の耳元で低く囁くエツ。
「……みんなで責任とってね」
快楽に溺れた僕はなんとかエツの唇に噛みつくと、応えるように舌を絡めてくれた。
ジュッと水音が聞こえ、離れたのに愛の糸が繋がる先を見ると、エツが口角を上げていた。
「望むところや……責任も何もかも背負ったる」
エツはタオルをぶん投げて、僕をマニの待つ部屋へと引っ張っていく。
「すまん、待たせたな」
「ノープロブレムや、お前の手柄やからな」
エツと言葉を交わしたマニは真っ裸になってキングサイズのベッドに大の字で寝ていた。
「えっと……コンドームとかは?」
何も準備されていないのをみて戸惑いながら言うと、豪快に笑い出すマニ。
「そんなちゃっちいのいらん、ナチュラルにいこうや」
ほら、きぃと言って両手を広げるから、そろそろと向かうと、エツに思い切り背中を押されて飛び込む。
「ちょっ、エツ!!」
対抗するように後ろを振り返ろうとすると、もうぴったりと背中に抱きつかれていた。
「大丈夫や、俺がついてる」
なぜかエツに大丈夫って言われたら、そんな気がしてくる。
「ギブミー、アリトルタイム……プリーズや」
僕の頭の中でゴングが鳴ったんだ。
「店長にな、このままのインカムやとミーのカンパニーに引き抜くぞって言うたった」
コンコンと僕の穴をつつくようにちんちんをぶつけるマニ。
「ウチはローでも時給1200円出すって言うたら来月から850円にアップって言い出したけどな……まぁ、コンビニのオーナーがタイヤーなのはわかるからアシストするっては言ってきたわ」
でもまぁ、タイムの問題やけどなって言うから、路頭に迷いたくないと伝えたら、マニはいきなり押し倒して乳首を舐めた。
「ノープロブレム……ウチで働いたらええ。じゃなくても卒業後に内定出したるわ」
ノーは聞かんぞって言って、ニュルンと中に入ってきたのがわかった僕は今日一番大きい声を上げる。
「アッ、アッ……アアンッ!」
ビックなマグナムがいきなり前立腺を突くから、僕は一瞬気絶した。
「ビックすぎるサプライズにコンヒュージョンして、もうたか……へッへッへッ」
「アッ、なっ……なんで、ソンッなんの?」
律動と快楽で上手く話せない僕に、つぶらな瞳で見つめるマニ。
「若い上に英語が堪能、感受性が豊かで成長が著しい……ベリーグッドやんか」
ビチャ……グチャ……グチュグチュリ
キツキツなのにだんだん愛液が漏れてきていやらしい音が立つ中、マニは不敵に笑う。
「自尊心なんか後からつけりゃええ……なんなら、それを潰したやつに社会的制裁を、なんてな」
悪い顔をしたマニに本当にやりそうだと思い、少し背筋が冷たくなった。
「すまんな、俺らなんでも知ってんねん。佐藤平太の全てのデータを……忘れたいことさえもな」
そういえばITもやってるって言ってたなと思い出す。
でも、不思議とイヤではない。
「いいよ、みんなだから……むしろ全部知ってよッ!」
語尾がなんか色っぽくなったからか、マニのちんちんがグンッと大きくなったのを感じる。
「マニのゼンブッ、受け止めるから……ボクをこじ、開けて、ボクの穴、ゼンブ、ウメて!」
もう何言ってるかわからないほど気持ち良くてそう叫ぶと、マニは苦しそうにグレイトやと言ってリズムを加速させた。
前からも後ろからもぎゅっと強く抱かれて、二枚貝の気持ちになりながら、温かいものがお腹に流れ込んだのを感じ、安心する。
「これが、愛なんだね」
僕が小さい声でつぶやいたのに、2人は吐き出すように笑った。
「お前はほんまにかわいいやっちゃな」
「もうちょっとこのままな」
マニは僕の頭を丁寧に撫で、エツは後頭部にキスをした。
幸せ者だなぁと心から思った6日目の僕だった。
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