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第一章・7
前戯も無しに弟は樹里の腰を掴むと、ローションを塗りたくったペニスを当てて来る。
「兄さんが誘ってるんだぜ? フェロモンで」
「放してよ! お薬ちゃんと飲んでるんだから、そんなはずないよ!」
暴れても、体格の勝る弟には無駄な抵抗だった。
「うッ! んんぅ!」
慣らされてもいない後膣に、硬くなった弟が突き立てられてきた。
「はぁ、はぁッ! やっぱ、兄さんのカラダ、最高に具合がイイな!」
「あ、うぅ、んッ! ッく、あぁ、う!」
後ろから犯され揺さぶられて、樹里はくぐもった声を上げた。
弟から、しかも無理に貫かれる衝撃は快感とは程遠く、ただ歯を食いしばって耐えるしかない。
「あ、出るッ!」
「スキンは!? 付けてないなら、すぐ抜いて!」
しかし弟は樹里をまるっきり無視して、そのまま体内へ生で出してしまった。
「あ! ダメぇッ! ぅああぁ!」
「あ~、解放感~」
醜悪に笑い、樹里の尻頬に爪を立てる弟の声は、呆けていた。
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