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第二章・9

 静かな社長室に、樹里のたてる水音が響く。  ふと、その淫靡な空気を徹が破った。 「樹里くん、出しても平気か?」  口が塞がっているので、返事ができない。  樹里は、無言で首を縦に振った。  そして喉奥まで、ペニスを深く咥え込んだ。  幾度かゆるく腰をやった後、徹は樹里の口中に精を放った。 「……!」  その勢いと量に樹里は一瞬怯んだが、何とかこぼさずに上手に飲み始めた。 「ん……、ぅん。ッう、んんぅ」  眉根を寄せて、昂りを小さな声に乗せて、樹里は徹のものを全て飲み干した。  その表情を見ていると、喘ぎを聴いていると、もっとたっぷり楽しみたくなってくる。  しかし、この後は経営会議の予定だ。  徹は仕方なく諦めた。  ぺろぺろと舌を躍らせ、お掃除フェラをする樹里を目を細めて眺めるにとどまった。

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