34 / 105

第四章・5

「樹里くんに、本当のセックスの悦さを教えてやる」 「綾瀬さん……」  悲しい涙を、嬉し涙に変えて見せよう。  そう思い、徹は腰を進めた。 「んうッ!」 「痛かったら、言いなさい」  すぐに、止めるから。  そんな優しい徹の言葉に、樹里はくらくらと痺れた。  痛みなど、麻酔をかけられたように消えていった。 「あ、んあぁ。っふ、うぅ、ん。あぁあ……」  ゆっくり、滑らかに徹は樹里に呑み込まれていった。  喘ぐ樹里の白い腹を、徹は静かに撫でさすった。 「挿入ったよ、全部」 「あ……」  あの大きな綾瀬さんのものが、僕の狭い内に挿入ったの!? 「じゃあ、動くよ」 「え、あ、あのっ」  有無を言わさず、徹は抽挿を始めた。

ともだちにシェアしよう!