36 / 105

第四章・7

 もうダメ。  苦しい。   心臓が、破裂しそう! 「言ってみろ、樹里! 気持ち悦い、と言ってみろ!」 「きッ、気持ち、悦いですぅう! セックス、気持ち悦いぃい!」  途端に、ずるッ、と勢いよく徹が引き抜いた。  次いで、樹里は腹の上に熱い体液が注がれる感覚を覚えた。 「あ、あぁ、あ! はぁ、あん……ッ!」  徹は樹里の妊娠を案じて、体外で射精したのだ。  樹里の白い腹の上に、精液を長々と吐き出した。  それすら刺激になって、樹里は最後の射精に及んだ。  二人の精が、樹里の腹の上で混じり合い、一つになった。 「んぁ……、はぁ、あぁ、ふッ、うぅん……」  とろん、とした眼差しの樹里は、ぺろりと紅い舌を出して唇を舐めた。  綾瀬さんの味がする……。  満足げな樹里の表情は、徹をも満足させた。 「樹里、これが本当のセックスだ」 「は、い……」    では、後始末をしてもらおうかな、と徹は樹里にペニスを突き出した。  お掃除フェラをやってもらうつもりだったのだ。  だがしかし。

ともだちにシェアしよう!