52 / 105
第六章・6
樹里の負担にならないようにと、徹は今夜もたっぷりローションを使った。
今日はさらに、内股にクローブの香油を塗り込み、穏やかな鎮痛を促した。
回を重ねるごとに、徹に慣らされてゆく樹里の身体。
その後膣もずいぶん解れ、挿入の際の痛みも全く無くなっていた。
ゆっくり、丁寧に抽挿を続ける徹。
樹里は荒い息を吐きながら、駆けのぼっていた。
「あ、もう、もうダメです。いけません、これ以上は!」
「いいから先にイきなさい」
「でも、でもッ! あぁあ!」
ひくぅッ、と背を反らし、樹里の身体に痙攣が走った。
「あ、あぁ、あ。はぁ、あぁ……。ッあぁ!」
射精の後の脱力も許さず、徹は突いてくる。
「あ、ダメですッ! 綾瀬さ、んンッ!」
ゆっくりとした動きをやめて、徹は力強く刺し貫くようになっていた。
「は、あぁあ! んんッ、あ! ひぅ、う。あぁあんッ!」
「可愛い声だ。そんなに感じるか?」
徹の硬い先端が、樹里の敏感な部分をぐりぐり擦ってくる。
「そこ、ダメぇえ! んぁ、あ! 綾瀬さん、綾瀬さんんン!」
白い液が、再び跳ねて徹の腹を汚した。
ともだちにシェアしよう!