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第六章・6

 樹里の負担にならないようにと、徹は今夜もたっぷりローションを使った。  今日はさらに、内股にクローブの香油を塗り込み、穏やかな鎮痛を促した。  回を重ねるごとに、徹に慣らされてゆく樹里の身体。  その後膣もずいぶん解れ、挿入の際の痛みも全く無くなっていた。  ゆっくり、丁寧に抽挿を続ける徹。  樹里は荒い息を吐きながら、駆けのぼっていた。 「あ、もう、もうダメです。いけません、これ以上は!」 「いいから先にイきなさい」 「でも、でもッ! あぁあ!」  ひくぅッ、と背を反らし、樹里の身体に痙攣が走った。 「あ、あぁ、あ。はぁ、あぁ……。ッあぁ!」  射精の後の脱力も許さず、徹は突いてくる。 「あ、ダメですッ! 綾瀬さ、んンッ!」  ゆっくりとした動きをやめて、徹は力強く刺し貫くようになっていた。 「は、あぁあ! んんッ、あ! ひぅ、う。あぁあんッ!」 「可愛い声だ。そんなに感じるか?」  徹の硬い先端が、樹里の敏感な部分をぐりぐり擦ってくる。 「そこ、ダメぇえ! んぁ、あ! 綾瀬さん、綾瀬さんんン!」  白い液が、再び跳ねて徹の腹を汚した。

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