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第十章・7

「まずは、樹里を少し楽にしてあげよう」  シャワーを浴び、バスローブを纏ってベッドに横たわった樹里に、徹は手を伸ばした。  布越しに乳首を大きく擦りながら、片手は裾を割ってペニスをやんわりと握り込む。 「あ! い、いけません、綾瀬さんッ!」  僕がやります、との樹里の言葉を制して、徹は優しく彼の性器を扱いた。 「退院祝いだといっただろう? 今夜は私が、樹里に尽くしてあげよう」 「いけません。い、いけ……、ま……」 「いけない? もう、こんなにしておきながら?」  バスローブを剥がれた樹里のペニスはすでに反り勃っており、先端から蜜をこぼしている。 「あぁ、はぁ、はぁッ! あっあ! や、あぁあ!」 「そう。それでいい」  乳首を指先で転がしながら、性器を擦り扱く。  二ヶ所の同時責めに、樹里はすぐに息を荒げて駆け上がって行った。 「どうだ? 樹里」 「あぁあ! だ、ダメッ!」  身体が熱い。  抑えが効かない! 「んッ、あ! はぁああ!」  勢いよく樹里は、徹の手の中に精を吐いてしまった。

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