85 / 105
第十章・8
「いっぱい、出たな」
「ごめんなさい。ごめんなさい、綾瀬さん」
樹里は起きて、ウエットティッシュを取ろうとしたが、徹はそれを許さなかった。
精にまみれた手で樹里の胸をやんわりと押し、再びベッドに寝かしつけた。
そして、ぬるぬるの指先で乳首を嬲る。
こりこりと、転がしてくる。
「はっ、はっ、ん……ッ。あ、ア、んんッ!」
「敏感だな、樹里。いやらしい身体だ」
僕の身体をこんな風にしたのは、綾瀬さんなのに!
「もう、もぅ……、はぁ、あぁ、綾、瀬、さぁん……ッ」
「そんなところも、可愛い」
徹は、きつく乳首をつまんだ。
「ひ、ぅ、んンッ!」
一ヶ月の禁欲生活は、樹里の身体をひどく過敏にしていた。
乳首責めだけで2度も吐くのは、初めてだ。
「あ、あぁ……ッ。はぁ、はぁ、あぁん……」
荒い喘ぎの樹里の脚を大きく広げ、徹は眩んだ眼差しで蕾を観察した。
綺麗な桃色のそこは、ひくひくと痙攣しながら徹を誘ってくる。
分泌される体液で、てらてらと潤い光っている。
「いけない子だ」
指で慣らしてあげなければならないのに、一足飛びで挿れてしまいたくなる。
ともだちにシェアしよう!