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第十一章・2
「んぁ、はッ。あぁ、あぁんッ!」
悶える樹里の腹に、徹は手を当てた。
ミミズのような、紅い痕。
以前、徹をかばって受けた、刺し傷の痕だ。
「痛まないか?」
「んッ、ふぅッ。大丈夫、ですぅッ」
普段は目立たないが、興奮すると浮き出してくる。
「本当に、すまなかったな」
「もうッ……。こんな時に、そんなこと、言わないで、くださ……いッ!」
「お詫びだ」
徹は腰を捻り、円を描くようにぐりぐりりと樹里に押し当てた。
骨と骨が擦れ、弾けるような快感が樹里を襲う。
「んあぁあ! それ、それは、ダメぇえッ!」
「樹里は、コレが好きだもんなぁ」
「や、ヤぁあッ! あ、あぁ、あぁああ!」
白い体液が飛び、樹里の身体はすっかりドロドロだ。
容赦なく腰を擦り付ける徹に、骨のきしむ音が聴こえる。
震える樹里の、喘ぎが響く。
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