88 / 105

第十一章・2

「んぁ、はッ。あぁ、あぁんッ!」  悶える樹里の腹に、徹は手を当てた。  ミミズのような、紅い痕。  以前、徹をかばって受けた、刺し傷の痕だ。 「痛まないか?」 「んッ、ふぅッ。大丈夫、ですぅッ」  普段は目立たないが、興奮すると浮き出してくる。 「本当に、すまなかったな」 「もうッ……。こんな時に、そんなこと、言わないで、くださ……いッ!」 「お詫びだ」  徹は腰を捻り、円を描くようにぐりぐりりと樹里に押し当てた。  骨と骨が擦れ、弾けるような快感が樹里を襲う。 「んあぁあ! それ、それは、ダメぇえッ!」 「樹里は、コレが好きだもんなぁ」 「や、ヤぁあッ! あ、あぁ、あぁああ!」  白い体液が飛び、樹里の身体はすっかりドロドロだ。  容赦なく腰を擦り付ける徹に、骨のきしむ音が聴こえる。  震える樹里の、喘ぎが響く。

ともだちにシェアしよう!