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第14話

   *  風呂場に仕掛けがあるかもしれない…、いろいろ調べながらシャワーを浴びていたら、少し時間がかかった。台所で冷えた水を飲んで、完璧に目を覚ました。  さっきの部屋に戻る。入口で部屋の電気のスイッチを入れると、座敷童が眩しそうに目を閉じた。  机を背に起き上がってた。左脚を屈め脚を閉じる。縮こまっている座敷童の前に立ち、腰に巻いたバスタオルを落とした。 「お待たせ。大事なところは二度洗いました」  報告をしても項垂れたまま、こちらを見ようとはしない。  左脚のかかとを持ち上げ、足を開くと僅かなうめき声が上がった。 「…なんだよ。待ってろって言ったのに」  腹の白濁を掬いながら、言葉で辱めると座敷童はさらにきつく目を閉じた。ネットの中央を爪で引く。ピンと張った網に掛かったピンクがやけに艶めかしい。 「これ、そんなにヨかった?」 「……もう、感覚…ない」  座敷童がそう答えたので、勢いよく引っ張って外すと、全身が跳ね上がるように悶えた。手を添えてそっと撫でる。 「…っ」 「ジンジンしてる?」  身体に触れている両足が震えていた。縛っていた紐を解いてやると、身体がガクリと右に倒れた。腕の感覚がないのは本当のようだ。 「暴れるから跡ついちゃってるじゃん」  転がして仰向けにさせると、乳首を口に含んだ。痛みを与えた箇所は柔らかい刺激に反応する。舌で転がして、唾液でたっぷりと胸元を濡らす。昼間、家の中で鍛えてでもいるのか、腹は意外にも引き締まっている。筋肉の弾力を楽しみながら、指を滑らせると、感じる箇所で身体が震える。 「こんなにビショビショにして」  首筋に吸い付きながら、臍を周回すると首筋に力が入るのがわかる。我慢している。耳元に唇をもっていき、囁くように続けた。 「俺にこうしてもらうの、待ってたか?」 「……っ」  顎を引いてきゅっと耐える姿がたまらない。頬に触れると熱を感じた。下唇に吸い付きながら、濡れた手で、屹立を包んだ。 「…ぅ……」  幼いというより、エリート面だ。前髪を上げて、眼鏡でもかけていた方が様になる。ちゃんちゃんこよりはスーツの方が断然似合うだろう。屹立を自分の思うまま動かし、攻めるとその顔が歪む。息が絡むほど唇を寄せる。顔を背けようとするので、左手で頬を押さえ付けてこちらを向かせる。挑むように目が開かれた。ゾクゾクとする。右手の動きを止めて、根本を強く掴む。 「朝のキスは、よかったか?」  射るように見つめてくる瞳がじわりと潤んだ。角度を変えて睨み返す。 「……」 「してほしけりゃ、言えよ」  根本を掴む指にさらに力を入れると、背中を丸めるように肩が内側に揺れた。親指を伸ばして先端に爪を立てる。入り込むようにグリグリと動かすと、ヌルリと湿り気を感じた。 「…ぁあ」  喉をそらして声が漏れると、徳重はたまらず腰を擦りつけるようにし、指の動きを再開した。 「やっあ…っあっ……っ…」  爆発を受け止めた掌で、座敷童の腰を掴み、覆いかぶさる。 「っふ…ん……ん」  開かれた唇に舌を挿入する。舌が絡まると甘い蜜がこぼれるようだった。逃げる舌を追い、絡め、解いては歯列をなぞってまた絡める。徳重の固くなった先端が、腹に押し付けられると、膝がビクビクと揺れた。首筋を吸い、肌を撫でる。胸の突起にできた僅かな傷をなめると、甘い吐息が聞こえた。舌の裏で乳首の根本を何度も往復すると、 「ぁはぁ……もっと……」  息をするように小さな声で、「もっと」と繰り返され、傷つけた両乳首を丁寧に舐めた。下腹部が重く感じる。膝を持ち上げて開かせると、わずかばかりの抵抗感を感じた。 「腕…解いて……」  背中に回された腕は、身体を差し出すようなポーズだ。もったいない。少し眺めてからうつ伏せにし、戒めを解いてやる。が、感覚がないらしく、手をつこうとしてバランスを崩した。突き出した尻がまたいい。  腰を引き寄せると左手で尻を掴んだ。 「はっ…」  手で身体を支えらず、座敷童は顔をしたたかに擦った。尻を両手で揉みながら中心を開くように親指を動かした。 「あっ…」  舌先で蕾を濡らす。唾液を溜めては少しずつ舌先で送り、指の腹でゆっくりと馴染ませていく。無理に広げる必要はない。ポツポツと音を立てながら、潤滑油を吸い込んでいく入口に指を押し付け力が抜かれるのを待ちながら、愛撫する。 「やっ……あ」  爪先を少し飲み込んだのを機に、舌先で襞を濡らすように押し広げていく。 「あッああ、あ…ん、あっ」  女もここを舌で攻められると弱い者が多い。同じでよかったと思いながら、こっちに入れるのは初めてなので、念入りに慣らすことにした。指が一本すっぽり飲み込まれると、座敷童の膝がガクガクと震えた。床に座り軽く組んだ胡坐の上に、身体を引き寄せる。  汗ばんだ身体が上気する。濡れた指で乳首に触れ、ぴたりと身体を寄せた。左手を口元に持っていくと軽い抵抗の後で指はスルリと咥内へ侵入する。噛まれかねないので人差し指で八重歯を支えながら指を2本挿入する。柔らかい舌を弄ぶとトロリとした唾液に包まれる。固くなった中心を尻にあてて軽く揺するだけで、腕の中の身体がビクビクと反応するのがわかる。畏怖というより愉悦だ。  たっぷりと濡らした指を股間へ滑らせた。 「……んっ」  膝を閉じて応戦する座敷童の耳元で囁く。 「開いて。ちゃんと濡らさないと」 「…っう…」  濡れた指先で入口を撫でると、震えながら膝を開く。 「うっ! …ん」  一気に2本を挿入し、奥まで進む。根本まで飲み込ませ関節を曲げるようにして、入口を広げ、角度を変えながら弛緩させていく。  固くなった乳首に爪を立てると、座敷童は首をすくめてまた唇を噛んだ。  子供の学習机はちょうどいい高さだった。  座敷童を引っ張り上げると後ろから腰を掴んだ。手をつくがガクリと肘が折れ、上体を支えられないようだ。膝を少し屈めと突き上げるように挿入した。 「ッ……」  抵抗するように締め付けられ昇天しそうになるが、両手で尻を揉むと力を込めた身体は撓った。開かせるように掴んだ手で引き寄せ、一気に差し込んだ。 「あっああ…っ!」  迎え入れてくれたように熱を持ってねっとりと纏わりつくように絡み、吸い上げられるような感覚だった。腰を引き、角度を変えて挿入すると、肉体を弾く音が空しく響く。締め上げるような入口と奥のやんわりと温かい感触の差が気持ちいい。昔抱いた女はこんな感触だっただろうか。なにか違う。締め付けられるたびに、何かもっと強いものを要求されているような感覚があり、組み敷いている生き物を愛おしく感じた。 「…ああっ、んっ」  尻を持ち上げ、高い角度から深く差し込むと、先ほどとは違う声が上がった。繋がった箇所が、ひと呼吸するごとに、敏感に感覚を拾いあげ、ビンビンと音を立てて成長するようだった。 「あぁん、あん…あんッ…」  感じている自分とコンマのずれもない声が上がり、腰を揺らす度に中心が大きくなった気がした。 動けば動くほど、きつく甘くねっとりと絡んでくる。勢いに任せて前屈みになり、より深く強く挿入した。

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