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第45話 恋人の定義 3

指を離すと、蓮くんは肩を震わせて自分の赤く潰れた乳首を見下ろす。 「お前・・・ひどっ、」 「赤くなって美味しそう。舐めていい?」 「う、マジそういうのやめろって。キモイし恥ずかしい!」 仕方ないじゃん。どうしても僕は蓮くん限定でセクハラパワハラオヤジになっちゃうんだよ。好きな子ほど虐めたくなる悪ガキの気持ちがよくわかる。 男ってきっと何歳になってもそういうもんなんじゃないかな。 口ではどんな事を言っても蓮くんの体は正直で、立ち上がり膝を立てたままベッドに腰掛ける僕に跨り肩に手を乗せてくる。 「どうしたの? キモイんでしょ?」 「そ・・・だけど、痛いしジンジンすっから」 「だからなに、どうしてほしいの? 甘さ増しの蓮くんならちゃんと言えるよね?」 「・・・・・・・・・、 なめ、て」 「ふふ。素直な蓮くん、ほんとに好き」 「いつもは好きじゃねーのかよ」 「好きって言って欲しいの?」 「別に!? 思ってねえなら言う必要ねえし!」 唇を尖らせる素直じゃない蓮くん。 好きじゃないはずない。どんな蓮くんにも萌えるんだってば。 「素直でも素直じゃなくても、笑ってても怒っててもケンカしても。蓮くんが僕を嫌いになっても。きっと僕は蓮くんが好きだよ」 蓮くんは何故か眉間に皺を寄せる。泣き出しそうにも見える表情に、僕は胸がぎゅんと握り潰されそうになった。 「だから安心して僕を好きでいていいからね」 「は、なにその自信。ムカ・・・ ぁ、つッ」 これ以上話してたら素直じゃない蓮くんがどんどん顔を出してくるだけだと思った僕は、彼を黙らせるために真っ赤な突起に吸い付く。 「んぅ、・・・かなっ、あっ、もぉちょい・・・弱くっ」 痛いのが苦手な蓮くんはまだ黙らない。 僕は舌先で円を描いて捏ねくり、突起を覆うように舐める。 「ぅあ・・・、 ぁ、・・・っ」 ようやく蓮くんが甘えたような声を零す。 虐めるのも楽しいけど、やっぱりこの反応を見るのがいちばん愉しい。 腰を引き寄せると、濡れている蓮くんの屹立の先が作った染みが、重なった僕のTシャツにも小さな染みを作る。 蓮くんが女の子だったら・・・と思わないことも無い。ツンデレで感じやすくて濡れやすくて、さぞ可愛かったんだろうなって思ったりもする。 でも現実 この人は男でおっぱいも無いし、股間には僕と同じ性器が付いてる。 なのにどうしてこんなにも惹かれて触りたくなって侵略したいと思ってしまうんだろう。 他の誰にも抱かない気持ちになってしまうのは、なぜなんだろう。 「俺、も・・・した い」 「うん?」 「乳首じゃなくて・・・ここ、ならいいだろ、」 腰を落とした蓮くんは、僕の屹立に自分のそれを押し付ける。 「蓮くん甘さ増しすぎじゃない!? 会えない間ほんっとうに何にも無かった!?」 いくらエッチなことに素直な蓮くんでも、こんな風に積極的過ぎるなんてレア過ぎる! 「誰かに調教されちゃったとかないよね!?」 「あるかボケ! 俺だってずっと我慢してたんだっつーの! 早くお前が帰って来ねえかなって・・・」 そこまで言って慌てて口を閉じる蓮くん。 「いいから早くパンツ脱げよ!」 何故か両頬を摘まれて横に引っ張られる僕。 「痛ててっ、 わかったわかった!」 下着を下げると、蓮くんは「勃ってる」と安心したように呟いて僕のそこに唇を寄せる。 も~、ほんと素直なのか素直じゃないのか・・・。 相変わらずの拙い口淫に、誰にも調教はされてなさそうだと僕も安心する。 ツボは少しズレててもどかしいけど、一生懸命頬張っている姿が堪らなく可愛くて、すぐにもイキそうになってしまう。 「ちょ・・・と待って! 蓮くん、」 もうダメだ、と自ら腰を引く。 瞬間、堪えていた熱が放出されて、咄嗟に顔を背けた蓮くんの頬にかかり垂れ落ちる。 「てめ・・・、」 低い声で睨んでくるけど、それさえ僕の興奮を掻き立てていることを蓮くんは知らない。 頬に残った白濁をまだ萎えないそれの先で拭うようにして口へ押し込むと、蓮くんは顔を顰めて苦渋の表情を浮かべる。 僕よりひとまわりくらい小さな頭を抑えつけ腰を突き出すと、鼻からくぐもった声を漏らし、開いた僕の脚にしがみついて震える。 「・・・っは、・・・うぇ、めっちゃ濃・・・」 「そりゃそうだよ、ずっと抜いてなかったんだから。一週間くらい前に夢精したっきりだったし」 「おま、夢精すんの!? どんな夢見てんだよ変態」 蓮くんをチョメチョメする夢に決まってるじゃん。あえて言わないけどさ。 見下ろすと蓮くんの下着の染みは更に広がっていて、ゆっくり上下に動いているのが布越しに見て取れる。 「蓮くんのも見せて」 「っ、俺はいい!」 「でも脱がなきゃ後ろ解せないし。どうせイッちゃってんのバレてるんだから、恥ずかしがんなくていいよ」 「ぐぬ・・・っ」 「夢精するより、人のちんこ咥えてイクほうがよっぽど変態じゃん。ほらお尻出して」 「うるっせえ、いいから早く挿れろよ! もう解してあっから!」 蓮くんは開き直って下着を脱ぎ、僕の上に跨って腰を落とす。 けれど勝手に挿入しないように彼の双丘を持ち上げると、屹立の先に触れた窄まりはヒクヒクと吸い付く動きをする。 「てめぇマジでいい加減にしろ! どんだけ焦らすんだよ!?」 蓮くんの後ろからとろりと零れてくるローション。こんなものまで仕込んで、どれだけ僕に抱かれたかったんだと思ったらすぐにでもぶち込んでやりたい。 なのにもっともっと、と欲が出る。 「欲しいなら上手におねだりできるでしょ?」 「ぅ・・・、 挿れたい、です。奏汰の、早く・・・」 そこは「挿れてほしい」でしょうが!オナニーしてるんじゃないんだから、もお~。 「うん。上手にできました」 これ以上焦らしたら本気で拗ねそうだし、僕も挿れたくて堪んないし限界。 蓮くんの臀部を持ち上げた手を徐々に下げる。 「ん・・・っ、うぁ」 「っう・・・」 やばい、締め付けが強くて少し挿れただけでもうイキそう。 何とか耐えて半分ほど埋まったところで、搾り取るようなナカの動きと内壁の痙攣。 「あ・・・ッ、んぅ──、う・・・ 奏汰ぁどうしよ、なか、イッちゃったぁ」 蕩けるようなグズり顔と甘えた声。 その爆発力で僕の理性は木っ端微塵に吹き飛ぶ。 体勢を変えて蓮くんを押し潰し、無我夢中で腰を打ち付ける。 久しぶりだからゆっくり慎重にしたかったのに、今 僕の頭の中には蓮くんを壊してしまいたいほどの狂気しかない。 「待っ・・・ああっ、・・・かなっ、 や・・・またクる、からぁっ」 「ごめん、止まれない」 唇を重ねて塞ぎ、濡れた肌がぶつかる音だけが大きく聞こえる。 何度も何度も蓮くんはナカを収縮させ、その度にがくがくと腰を震わせる。 蓮くんの中に吐き出してもおさまらない僕は「もう抜け!」と怒鳴られても腰を打ち続けた。 翌朝、身を縮めて怯える蓮くんの体中には、おびただしい数の吸い付いた痕といくつかの噛み痕があった。 ひたすら「ごめん」と謝る僕を抱きしめてくれて溜息と一緒に「好きだよ」と言ってくれた。 上手く言えないけど、僕たちの関係は今はそれが精一杯なんだと思った。

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