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第3話
俺はホモだ。
もちろん、女の子は可愛いと思うし、柔らかい胸を押し付けられれば悪い気はしない。
けれど抱いたり恋愛感情を抱いたりするかと言われれば答えは否である。
この世の中には俺のような人種も少なからずいるのは確かだが、圧倒的にノンケのやつの方が多いのは分かりきったことである。
だから俺は好きになったやつに好かれるよう、努力を惜しまなかった。
幸いにも、身長は平均より少し下だと思われる170cm程度で止まっているし、運動は苦手でインドア派だから小柄で色白、キメもそこら辺の女よりは細かいと自負している。
しかしそれだけでは男は手に入れられない。
だから俺は、男が好きということに気づいてから、いつも入念に身体の手入れをしていた。
唇はいつもリップクリームを塗っていたためふっくらとしている。
毛はあまり生えない方だったから、髭の手入れは必要なかったけれど、それでも気になるかもしれないと毎朝鏡を見つめている。
身体にはボディクリームを塗って、マッサージも行っていた。
一一けれど、俺の努力はいつも振られる。
結局、努力は結果が伴わなければ意味がないのだ。
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