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第14話

「いただきます」 まずはサラダから。野菜を最初に食べることが大事ってきいてからずっと野菜から食べるようにしている。この味は青じそだな。うまい。 次にパンを1口。サクッとしてなかはふわぁっとしてる。こんなに美味しい食パン初めて。ふんわり香るバターも美味しい。 そんなこんなでぺろりと平らげてしまった俺。 添えられていたカフェオレを飲むと、温かさで身体の筋肉が弛緩していくのを感じる。 ほう、と一息つきながらちらりと晴さんを見上げる。晴さんも既に食べ終わっていて、コーヒーを優雅に飲んでいる。 あれ?俺はカフェオレだぞ? そう思い首を傾げていると、多分考えてることを見抜かれた。 「昨日甘いカクテルばっかだったから、カフェオレにしてみた。コーヒーの方が良かった?」 「ううん。俺、コーヒー飲めないから、嬉しい。ありがとう晴さん」 にこりと笑みを浮かべながらお礼をいう。かっこいい、大人って感じだなぁ。 今日は土曜日だから、2日間休みだ。デートとか、したいな。するのかな。 ちょっとそわそわし始めたときだった。 「優、どこかでかける?」 「いいの?行きたい!あ、でもその前に1回家に帰りたいかも…着替えたいし」 昨日は仕事帰りだったのでスーツを着ていた。今は、晴さんのだと思われるちょっとぶかぶかのスウェット。すん、と袖の匂いを嗅ぐと、甘いけど大人って感じの晴さんの匂いがする。 この匂いすき、と頬を緩ませた時だった。 晴さんから爆弾が落とされた。 「せっかくだし、化粧してるとこもみたいな」

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