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第27話

2人でしばらくそうしていちゃいちゃしていると、ふと目に入った時計が5時半を指しているのが目に入った。 そこで、ぴんと思い至って、声を掛ける。 「ね、晴さん、買い物行かない?」 「買い物?いいけど…なにか欲しいものでもあるのか?」 「んーん、一緒に夜ご飯作りたいなって…駄目?」 「いや、いいよ。行こうか」 ちょっとぶりっこっぽくなってしまったのはご愛嬌。今までの人にはそんなこと思ったこともなかったけど、晴さんには可愛いって思われたいんだ。 腰を抱かれながら家を出て、せっかくだから、ということで俺が貰った鍵で扉を閉める。本物の合鍵だあ、と変なことに感動しながらも、晴さんに促されるままにエレベーターに乗り、降りて、車に乗り込む。 ちなみに晴さんの住んでいるマンションは13階建てで、なんと晴さんは13階に住んでいる。まあ社長さんだからそりゃそうだと思われるかもしれないけれど、これでも勧められた中では1番小さいものを選んだらしい。 なんでも、自分のプライベートな空間に他人が入るのが苦手らしくて、家政婦とかが必要ない様に自分で掃除できるくらいのサイズ感が良かったんだって。 俺にとっては大きい部屋だけど晴さん的には少し小さいかなぐらいだっていうのが驚きだ。さすが御曹司。 なんてことを考えていたらあっという間にスーパーに着いた。 と思って顔を上げると、自分が想像していたスーパーとはだいぶ違う建物が目の前にあった。

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