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昼食
俺たちは、とりあえず今後のことを話し合った。
倖の通っている大学はここからも近いので、ちゃんと通うことを条件に今週1週間だけ家に泊めることにした。
そして、1週間後一来週の土曜日には、俺と共に1度実家に帰って話し合う。俺を含めて三兄弟だ、ということもそこできちんと告げることとなった。
兄さんの脳に負荷がかかってしまう、という意見ももちろんでた。けれど、今まで何もしなかった結果がこれだと言われてしまえば、何も言えなくなる。
「一一よし、それじゃあ、話もまとまった事だし昼飯でも食べにいくか」
そう晴さんに言われて時計を見ると、もう話し始めてから2時間もたっていて、時計は1時を指していた。
「そうだね、ほら、倖もいくよ」
「え、俺も?」
「流石に俺も、ここで『じゃあね』って優だけを連れて出ていくほど薄情じゃないよ」
そういって晴さんが苦笑する。
ぽりぽりと頬をかいて照れくさそうに笑った倖は、「ありがとうございます、じゃあ、お願いします」と言った。
車に乗り込み、シートベルトをしめる。
「なにか食べたいものは?」
「倖は?何かある?」
「肉!お肉食べたい!」
倖に振った瞬間、目をキラキラと輝かせながら身を乗り出して手を上げながらそういう倖は、やはり甘え上手で、さすが末っ子、と笑ってしまった。
「昼から肉か、さすが大学生、元気だなぁ…優も、それでいい?」
「俺は全然いいけど、晴さんは大丈夫?」
「昼からがっつりいくなんて久しぶりだから、わくわくする」
にこにこと楽しそうにしている晴さん。俺も釣られて笑顔になる。
やったぁお肉っ!、と喜ぶ倖の言葉とともに、ゆっくりと車が動き出した。
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